トップ  自己紹介  マイソアラ  登山トップ  ギャラリー  ブック  BBS 映画日記 リンク

マイソアラタウンはリンクフリーですが、予告なく閉鎖することがありますのでご了承下さい。

メッセージはこちらまで : uzzso9003@mirror.ocn.ne.jp

copyrigrt(c)2001〜2004 shun1@ikeda All rights reserved

登山口標柱 阻むハイマツ
主稜線と美瑛岳 境山と下ホロ@
メアカンキンバイ 境山と下ホロA
オプタテとトムラ 涸れたハイマツ
登行尾根 辿りし尾根
稜線から十勝岳 直下から十勝岳
頂上風景 美瑛岳方向
富良野岳方向 噴火口
平坦地の登山道 境山下ホロ方向
大砲岩 上ホロ山西斜面
安政火口 三段山南面
上ホロ直下 キバナシャクナゲ
十勝岳 富良野岳
上ホロ避難小屋 小屋から上ホロ
雪渓を滑る 雪で埋まる沢
ニペソツ遠望 GPSトラック
262.十勝岳・上ホロカメットク山(十勝連峰/2077M 1920M)
長くつまらないルート第二弾は荒涼たる砂礫帯と雪田詰めてのプチ縦走
野心的なルート 今週は前週の夕張岳金山コースに引き続く、「長くつまらない」ルート第2弾、十勝岳新得コースである。私自身、このコースは初めてで、あわよくば、上ホロカメットク山から東に派生する支稜・境山を経由して下降しようという野心的(?)な目論見である。同行を快諾してくれたTorimotoさんと2台の車でシートカチ林道を登山口へと向かう。Co774Pから第6支線林道に分け入ると正面に端正な下ホロカメットク山が見え、その右に境山が現れる。見通しの良い所でCo1656P付近から麓まで沢寄斜面を入念にチェックする。予定の下降ルートなので残雪の存在は必須条件だが、予想以上に雪が少ない。特に、麓あたりはそれが顕著で、下降は猛烈な藪漕ぎもしくは増水した沢下降を強いられそうである。残雪が多いと言われる今季だが、流石に6月半ばともなれば話は別である。この時点で、境山経由の下降は事実上消滅したと言っていいだろう。下降付近の林道に車を1台デポする予定もキャンセル。その時、見知らぬ車が近寄り運転手がタメ口をきく。直ぐに人違いと判明したが驚いたあ〜。
ハイマツサウナ 右に「十勝岳登山口」の立派な看板を見ながら笹が綺麗に刈り払われた登山道をスタートする。付近はエゾマツの樹林帯で全く静かな山道である。所々で残雪に寸断されるが、ほぼ道なり直線的に進むと登山道は現れる。いよいよ分からない時はGPSを拡大表示してそれを見つける。ダラダラとした登りはやがて背の高いハイマツのトンネルに変わる。雪で折れた枝が行く手を阻んだりするが跨いだり身体を押し付けたりして進む。風もなくサウナ状態でTシャツ一枚でも汗が滴り落ちる。Co1000辺りで少し傾斜が出てくるとハイマツも背が低くなり、右手からは沢音も聞こえてくる。一瞬、右手の視界が開け主稜線東斜面と、美瑛岳やオプタテシケ山、トムラウシ山などが見えてくる。まだらに残る雪田がいかにも大雪らしい。Co1180付近でハイマツの登山道を抜け出すと、そこからは雪で埋まった沢筋が左右に広がる。ここは深い沢形の右沢に入り、Co1200付近で右岸から左岸に移る。そのまま残雪を詰めてもいいが、コースサインに導かれるようにハイマツの中の登山道を上がる。
三匹のウサギ達 急斜面を登行中、左には境山や下ホロカメットク山が遠望出来るようになる。それからというもの、境山の残雪状況はどうか、攻略ルートはないか、そんな気持ちで眺めることになる。高度差にして150メートルほど、ハイマツの並木道を上がる。比較的歩きやすいものの気分的には鬱陶しい。それもCo1400辺りで解放され雪田登行となる。ふと見上げると前方に3匹の兎が登場する。少し上がっては立ち止りこちらの様子を窺っている。私達は良き侵入者と映っただろうか‥。急斜面を上がると地肌剥き出しで岩が転がる荒涼とした世界となる。涸れたハイマツの枝がそんな雰囲気を助長する。僅かにメアカンキンバイが黄色の鮮やかな花をつけている。今度は境山や下ホロが視界の主役の座を占めだす。ピラミダルな下ホロは日高的な山容で十勝連峰の不思議ともいうべきか。このあたり、例え登山道でも見た目とは違って歩きにくい。まるで粘りのある泥の中を歩いているようで、ペースが上がらない。傾斜の緩むCo1653P辺りからは、登山道を意識しつつも、雪渓に逃げるシーンが多くなる。
高度感覚がマヒ やがて、前方左手にピーク形状が見えてくる。地形図1873標高点かと思ったが、そこは顕著な高みを持たないし、そもそも方向が違う。コンパスで確認した結果、ピーク東のポコということになった。ただ、そこはすでに2000メートルオーバー地点であり、現在地高度(Co1790P)との高度差を考えると、もう少し高く見えてもいいはずだが‥。「高度感覚が少し変」などと話しながら、傾斜のある大きな雪壁を上がっていく。適度に腐っているがここではキックステップは必須技術である。もうすぐ登りきるあたりでTorimotoさんが「山頂標識が見えますよ」と。一登りすると主稜線で、十勝岳が指呼の距離となる。岩を積み上げたようなピーク形状で、このアングルは初めてだ。標識のある縦走路は流石に歩きやすい。2002年の縦走時よりは状態が良さそうだ。登山者によって踏み固められたそれを確かめるように上がっていく。スタートしてから約5時間、風はあるが快晴の頂上に到着する。
百名山の山頂絵 十勝連峰は言うに及ばず、大雪や夕張の山々が遠望できる。これほど晴れ渡った十勝岳山頂は2001年5月以来である。作付を終えた山麓の富良野盆地のモザイク模様が豊かな田園風景を演出している。2か所から上がる噴煙もこの日は少ないようだ。山頂には真新しい木製の山頂標識が加わり、何とも賑やかだ。そこかしこの岩には登山者の名前や年月日が彫られている。百名山の山頂風景といえばそれまでだが、個人的にはいただけないと大声で言いたい。悲しいけれど、存在した証を残したいのだろう。10時前、上ホロカメットク山に向けて縦走路を南西に向かう。岩が転がる登山道で歩きにくいが、それも1921コブとのコル手前まで。以降は細い稜線だが、歩きやすい裸地で、左には上ホロからの支稜がたおやかに伸びるが、右手は地肌むき出しの荒々しい世界が広がっている。前十勝の南壁や大砲岩、OP尾根、安政火口、化物岩‥。三段山がスキー適地であることも良く分かる。
支稜踏破は来季 好対照な景観を楽しみつつ、アップダウンに耐えると左下に上ホロ避難小屋が見えてくる。荷をデポしてとも思ったが、面倒なのでそのままダイレクトに稜線上を直上する。キバナシャクナゲを左足下に見るとピークは近い。十勝岳から50分、11時前に上ホロのピークの人となる。ここからは三峰山の奥に悠然と佇む富良野岳が存在感を放っている。その左奥の芦別岳とやや離れて前週ピークに立った夕張岳、何となく考え深い。十勝岳温泉分岐には登山者もいて、やはりここは銀座通りである。当初計画の下降ルートを目で追ってみるが、境山まですら残雪はなく青々としている。岳友のOginoさんによるとコルは背丈を超えるハイマツだという。それ以降の起伏も予想以上で、下降といえども相当難儀することだろう。当初プランそのものに無理があったようだ。支稜を踏破するという課題は来季残雪期の課題としよう。話は変わるが上ホロの山頂標識の向きが気になってしまった。
上ホロ山頂標識 山名表示は西面にあって、登山道を上がってくると西側の崖方向に回り込まなければならない。午前中に写真を撮る時逆光になるのもあるが(笑)、不自然な印象を拭えない。向きに決まりでもあるのだろうか‥。上ホロ東斜面の残雪を滑り降りるように下降して小屋でランチ。少し薄暗いが、入口の戸を解放して採光する。ああ〜、あずましい。小屋の中の掲示物を見て疑問を抱いてしまった。「カミホロカメトック山」とある。ミス表記かそれともこちらが正しいのか。ともあれ、午後からビールなど担いで上がってきてここで1泊、稜線での山泊を楽しみ、翌日十勝岳から望岳台に降りる、なんていう使い方もいいと思う。12時前に再び十勝岳を目指して歩き始める。幾分風が強くなったようだが許容の範囲内で、丁度、小屋から1時間でこの日2度目の十勝岳山頂である。望岳台コースを見下ろすと、摺鉢火口とグランド火口に挟まれた平坦地の登山道がクッキリと浮かび上がっている。
シートラ価値有 もうすぐ13時だというのに肩を目指して登行中の登山者の姿もあるが、少し遅すぎはしないだろうか。登山者で賑わう山頂だが、中にはボードを担ぐ人もいてビックリ!。そう言えば、OP尾根と1921コブ間の西側斜面の僅かな残雪にスキーシュプールがあった。その拘りようには頭が下がるばかりである。30分ほど休んでから下山の途につく。主稜線から少し下がると大きな雪面が広がっている。Torimotoさんは米袋を、私はレジャーシートを出して雪面を滑り降りる。障害物もなく、滑落するほどの危険もない。沢筋に開削された旧登山道付近は完全に雪で埋まっており、そこを滝下渡渉点(Co1200P)まで一気に降りてしまう。GPSのトラックデータを見ると距離にして2.8キロ、標高差にして780メートルほども残雪が続いたことになる。スキーなら10分くらいだろうか。下部登山道がハイマツのトンネルでなければ、今時、シートラしてでもスキーを担ぎあげる価値はあるだろう。
タケノコ探して 大きく開けた沢下流の奥には石狩連峰からニペソツや丸山といった東大雪の山並が浮かび上がりロケーションもいい。但し、ニペの槍は影をひそめ、少し丸みを帯びた印象である。気が抜けたせいか、沢筋を200メートルほど降り過ぎてしまい慌てて登り返す。Torimotoさんがしっかりルートチェックしてくれていたせいで事なきを得たが、私一人だったらヤバいことになっていたかもしれない(汗)。ハイマツのトンネルを潜り下り、締めくくりはタケノコを探しながらののんびり下降。収穫は僅かだったが、往復20キロに及ぶ山旅としては余裕のフィニッシュといえるだろう。
このところの好天で雪解けは予想以上に進んでいるようだ。南日高あたりなら沢も大丈夫かもしれない。昨年6月末、Torimotoさんとピロロ岳(南東面直登沢)で望外の喜びを得たが、今季はその南の広尾岳で2匹目のドジョウを狙いたいものである。Torimotoさんとて同じ思いに違いない。
☆Torimotoさんのブログはこちらです→http://blogs.yahoo.co.jp/esuke_t
■山行年月
2010.06.13(日)
■天気
快晴
■同行者
Torimotoさん
■山行形態
夏道登山
■コース:往路/帰路
新得コース
コースタイム
地点分岐等 時間
登山口 4:30
Co1653P 7:55
十勝岳 9:25
9:50
上ホロカメットク山 10:40
上ホロ避難小屋 11:00
所要時間 6:30
上ホロ避難小屋 11:40
十勝岳 12:40
13:05
滝下渡渉点 14:00
登山口 15:15
所要時間 3:35