コースタイム | |
自宅午前06時00分出発 | |
地点分岐等 | 時間 |
除雪終点Co280P | 8:20 |
夏道登山口 | 9:05 |
北東尾根Co800P | 10:15 10:35 |
前峰 | 11:15 |
オダッシュ山 | 11:30 |
所要時間 | 3:10 |
オダッシュ山 | 12:20 |
前峰 | 12:30 |
夏道登山口 | 13:05 |
除雪終点Co280P | 13:20 |
所要時間 | 1:00 |
自宅午後04時10分到着 |
■山行年月 |
2011.02.06(日) |
■天気 |
晴 |
■同行者 |
S本さん Torimotoさん oginoさん しょうたろうさん |
■山行形態 |
積雪期登山 |
■コース:往路/帰路 |
北東尾根 |
↑ |
291.オダッシュ山(北部日高/1097.7M) | ||
超絶景とパウダー斜面と楽しい同行者に恵まれ負のイメージを一掃する | ||
相性はイマイチ 今回は「北海道雪山ガイド(北海道新聞社)」でも紹介されている北日高のオダッシュ山である。この山、過去2回(06年、08年)登っているが、ガリガリバーンに悩まされたり、悪天で前峰から撤退したりと、相性はあまり良くない。今回の山行で、負のイメージを払拭したいところだが、果たしてどうなるだろうか。集合場所の畜産試験場にむけ道東道を直走る。前日も高速を利用しているが、車窓からの眺望はうって変わっていい。天候にはどうやら恵まれたようだが、後は雪質である。国道からオダッシュ通りに入り、少し早目に集合場所に到着する。今回のメンバーは、Torimotoさんとoginoさん、初めてご一緒するS本さんとしょうたろうさんの5人で、私以外は面識があり、「やあやあ」という感じの再会である。久々に賑やかな山行になりそうな気配が‥。ちなみに、oginoさんは、前日400キロを走り道北の山をこなしての参加であり、相変わらずのタフネスぶりである。 あり得ない風景 Co280Pの除雪終点からスタートするが、前2回と比べ雪は少なく、当然ノンラッセルである。目指すオダッシュ山もスッキリと望め、頭の中で復路の滑降ルートを検討しながら歩く。JRの高架下を潜り抜け、林道から樹林帯をショートカットして高速側の夏道登山口まで45分ほど。先ずは順調な出だしである。高速のアンダーパスは砂利が露出しており、左端に僅かに残る雪面を慎重に通過し、高速道路と同じ高さまで上がる。車が頻繁に往来する直ぐ側を山スキーで上がっていく。何かあり得ないようなロケーションに、皆さん、一様に戸惑いやら可笑しさを感じているようである。平坦な林道を700メートルほども行くと、右手にヤスダ川源頭に見る。ここが北東尾根への取付ポイントであり、スキートレースもある。やや西方向へ進路を変え、見事に植林されたカラマツ林の中を上がっていく。静かな山中に響く笑い声を後ろに聞きながら、痩せ馬の先走りよろしく先頭を上がる。 ハイテンション この日は皆さんの足手まといになってはいけないと思い、ガスストーブとコッヘルは持参せず。ザックも小さめのそれに変更しているせいか、身体は比較的よく動いている。次第に傾斜が増し、直登からジグ登行に変わるが、S本さんのシールは食い付きが良さそうで急斜面を直登する。灌木帯を抜けると尾根直下で、優しい雪庇を越えて尾根に上がるが、この時、シールが剥がれてしまう。強いエッジングを連続的に強いたため、板とシールの間に雪が一気に入ってしまったようだ。ここからは尾根の背を忠実に辿るだけなので気楽なものだ。幅広の波打つ雪面が前峰まで続いているが、雪質は柔かったりクラストしていたりで不安定だ。復路の滑りは厳しさを強いられそうである。それぞれが横に広がり思い思いのトレースを刻むシーンもあったりする。一番若いしょうたろうさんがテンションも高い。藪専科(笑)のoginoさんとの会話も絶妙の面白さで側で聞いていて気が和む。 贅沢三昧の眺望 広大な十勝平野と東大雪の山並を背に淡々とした登行が続く。前峰直下で北西斜面を少しトラバースして、本峰への傾斜のない尾根に乗る。ここで南側の展望が開ける。南に伸びる主稜線や双朱別岳から狩振岳への稜線もスッキリ見渡せる。一方、北側にはあくまで白い十勝連峰やトムラウシ、石狩、ニペ、ウペペといった山々が遠望できる。前月中旬、ウペペの頂稜を一人歩いた感激が蘇る。これほど贅沢な眺望は滅多にお目にかかれないだろう。ラストは本峰への高度差50メートルほどの急登だが、先を上がる仲間達が青空に吸い込まれそうな絵である。私がラストでピークを踏む。雪が少ない証拠に山頂標識は勿論、三角点(三等/尾田朱山)までしっかり出ていた。前述した眺望に夕張山地が加わるかと期待したが、細い灌木が邪魔をしていた。快晴、無風の天気に最高のロケーション、皆さん、満足げな様子で、特に、関西出身のしょうたろさんにとっては感激も一入のようである。 忍耐の尾根下降 地元に住む私にとってはなんとなく誇らしげで嬉しくなってくる。oginoさんによれば、旭川市近郊の丘陵地や音江山(深川)なども遠望できるという。まったりとしたランチタイム、Torimotoさんからはカレーヌードルをいただき、しょうたろさんからはコーヒーをご馳走になる。oginoさんからいただいた一口ビール(笑)の美味しいことといったら‥。後続の単独登山者の到着と入れ替わるように下降を開始する。北面のパウダー斜面を少し頂き、前峰まで往路を辿るが、途中に嫌な登り返しがあったので北斜面の藪をトラバースする。前峰からルートどりを相談し、とりあえず北東尾根を降りて、途中から斜面に降りることにする。私としては、南東尾根を途中まで降りて、そこらら沢突入も面白いと思ったが、このルートは次回に譲ることにしよう。高度にして100メートルほど、北東尾根を降りるが予想通り雪面の状態は悪く、ボーゲンやシュテムターンが主体となる。 望外の垂涎斜面 Co950P付近からは右手斜面の樹木が疎となったので降りてみる。何と素晴らしいパウダー斜面ではないか。「ここいいですよ〜」とメンバーに声をかける。S本さんが素晴らしいスキーテクを披露してくれる。思わず「巧すぎる」と呟く。しょうたろうさんは唯一のテレマーカーで、独特のスタイルを決めながら歓声を上げ降りてくる。oginoさんもTorimotoさんも、装備面から見ると「登高重視」なので、滑りに関しては機能的に劣る。だが、oginoさんにはそれをカバーする経験と技術がある。Torimotoさんは山スキーの経験値が絶対的に不足している(09年デビュー)ことに加え、S本さんによれば、「その板でここを滑るのは厳しい」とのこと。それでも、かなり感覚がつかめつつあるようだ。望外の斜面に異口同音「いや〜、素晴らしい!」と。左手の尾根で風が遮られることで雪面の好コンディションが維持されているようだ。Co750Pあたりまでパウダー滑降を楽しみ、そこからトラバース気味に斜面を下がり往路のトレースに合流するが、この辺りの雪質は時としてガリガリとなる。 快適なカラ松林 滑りを楽しむのは終わったかに見えたが、実は、カラマツの人工林の中が結構快適だった。適度な傾斜と良好な雪質、幅5〜6メートルの樹間をショートターンで降りていく。あっさり尾根取付まで降りてしまうと、こんどは緩やかな林道の下りで、ここも面白いようにスキーが滑り、数分で高速アンダーパスを抜け登山口に戻りつく。素晴らしい眺望と美味しい雪に恵まれたことに感謝しながら除雪終点に向かう。下山後は、一番近間の「新得温泉」でお湯をいただく。山を背にしたアットホームな温泉で、少し熱めのお湯も私好みだった。新得はスポーツ合宿の誘致に力を入れていて、この温泉にもスポーツチームが投宿しているらしく色紙が飾ってあった。入浴料300円は今時タダも同然だが、反して、宿泊料は7000円弱とやや高め設定である。帰路も高速道を利用するが、前日(悪天による途中撤退)とは異なり満足感溢れるドライブになったことは言うまでもない。 ご一緒いただいたS本さん、Torimotoさん、oginoさん、しょうたろうさん、お疲れさまでした。そして、ありがとうございました。 同行いただいた皆さんのブログです ★Torimotoさんのブログはこちらです→http://blogs.yahoo.co.jp/esuke_t/10970481.html ★oginoさんのブログはこちらです→http://ameblo.jp/kunbetu ★しょうたろうさんのブログはこちらです→http://angel.ap.teacup.com/syoutyan/ |