■山行年月 |
2013.07.28(日) |
■天気 |
晴時々曇 |
■同行者 |
山岳会募集山行 |
■山行形態 |
夏道登山 |
■コース:往路/帰路 |
大雪高原温泉 |
↑ |
コースタイム | |
自宅午前05時50分出発 | |
高原温泉 | 8:25 |
第一花園 | 9:20 |
Co1711P | 10:15 |
緑岳 | 11:30 |
所要時間 | 3:05 |
緑岳 | 12:30 |
Co1711P | 13:15 |
第一花園 | 14:05 |
高原温泉 | 14:50 |
所要時間 | 2:20 |
自宅午後06時00分到着 |
368.緑岳(表大雪/2019.9M) | ||
年に一度の募集登山は表大雪の人気コース、のんびりまったり癒しの山旅 | ||
山岳会員の責務 所属山岳会で年に1度実施される募集登山。今年は表大雪の緑岳だが、一般の方が5名参加するのに肝心の山岳会といえば4名しかいないという。「これは恥ずかしいでしょ」ということで、事務局からの要請に応えて参加することに。もっとも、この日は日高や十勝は雨模様で、単独で沢をやるような状況ではなかったこともあるが‥。糠平源泉郷あたりまで走ると薄日も射し、丸山橋手前のニペビューポイントでは東壁も望める。表大雪方面は好天だろうと思っていたら、案の定、三国トンネルを抜けると緑岳が視界に飛び込んでくる。国道から石狩川源流域の林道を走り大雪高原温泉へ。高度は既に1200メートルを超えていて、高根が原方面も樹間から視界のものとなる。準備を済ませスタートしたのが8時25分。山岳会のベテラン女性会員を先頭にスローペースでの入りとなる。パーティは総勢10名。私は丁度中間で、一般参加の女性2人の後ろを歩く。直ぐに標高差300メートルの急登が始まるが、登山道は丸木の階段で、ある意味登りやすいが‥。 トーク止まらず 風もなく、気温もそこそこあるので汗が噴き出す。30分ほど上がった「見晴台」でTシャツ一枚となる。西に見える高根が原への斜面や高原沼付近にはまだまだ雪渓が残っている。表大雪有数の積雪地だけのことはある。トップのペース設定がとても上手で、一般参加者も余裕の登高らしく、2人のおしゃべりが止まらない。いくらスローペースでも私には出来そうにない。注意力も散漫になるからだ。これも単独者の性だろうか‥(笑)。傾斜がなくなると第一花園で、木道の奥に目指す緑岳が端正な山容を現す。付近には雪渓も残っており、百花繚乱とはいかない。ここで全員で証拠写真を撮る。「募集」登山なので新聞に載るとか載らない言いながら写真におさまる。第二花園も似たような状況で寂しさは否めない。この辺り、登山道は雪渓下が多く、雪渓上に朱色のラインがひかれている。エイコの沢源頭を右足元に見る辺りで少休止。源頭斜面は雪に覆われスキーでも楽しめそうだが、雪下には滝でもあるのか轟々たる水音が聞こえてくる。 ペース配分絶妙 遥か東には、屏風岳から武華山、武利岳とつづく北大雪の山並が遠望できる。ピラミダルな北見富士もカッコいい。下山者を見送りリスタートを切る。ちょっとした崕地形を越えると、コースは北から西に変わる。緑岳の基部は見事なハイマツのトンネルで、そこを抜け出ると、いよいよ頂上へ向けてのジグ登高が始まる。足元は岩場に変わり傾斜も強くなる。上部から聞こえる登山者の声。良く見ると登山道のあちこちにその姿を見ることが出来る。表大雪でも人気のコースに加え、道内でも数少ない好天域だけに登山者が殺到したのだろう。岩場で少休止している間に大パーティが下山していく。皆さん私より高齢と見たがウェアが何ともカラフルだ。慣れない岩場の登高、一般参加車には流石に辛そうで休みながらのそれとなる。それでも、広がる眺望と可憐な高山植物に励まされながら確実に高度を稼ぐ。トップの女性が3時間ペースと宣言したとおり、11時30分に緑岳の頂上に到着する。彼女の絶妙なペース配分には感心するばかりだ。 まったりランチ あたりは所々ガスに覆われ、スカッ晴れとはいかないが、ヤンペタップ川源頭を挟んで対峙する白雲岳は巨大な山塊を露わにしているし、北の小泉岳や西の旭岳もほぼ見えている。勿論、茶色の避難小屋と、雪渓側の黄色いテント群も確認できる。南に向かう縦走路もクッキリと浮かび上がるが、こちらに登山者の姿はない。小泉岳へ続く白い縦走路へ飛び出したい気持ちをグッと抑えランチタイムイン。眺望を楽しみながら、久しぶりにラーメンを食べ、コーヒーを落とす。デザート付で実にまったりとした山頂での一時である。直下東斜面のチングルマは羽毛化し、僅かに色づくウラシマツツジも見られる。早や秋の気配である。およそ1時間のランチタイムの後、押し寄せる薄いガスと入れ替わるように下山を開始する。今度はラストを歩かせてもらう。誰もいなければショートカットしたくなるような岩斜面から平坦な南東尾根へ。 不安と願望交錯 自然とメンバー達の動きが目に入り、何気なく見ていると、身体の動きが柔らかくスムーズな人は足取りも軽く速い。足取りの重い人は身体に無駄な力が入っている。特に、肩あたりに顕著に表れる。翻って、私はどうなのだろうかと、意識しながら歩いてみる。ペースはいつもの半分ほどだが、疲労度はそれなりにある。やはり、身体の使い方に問題がありそうで、他人をとやかく言えるような立場にはないようだ。第一花園を過ぎると一気の下りとなる。丸木の階段、下りは歩くリズムが強制され予想通り難儀した。やはり、構造物はいけないと‥。登山口に立ち上る湯煙を目にした時は、正直、ホッとしたものである。15時前に下山を完了し、糠平源泉郷へと急ぐ。前週の春別岳トメチニ沢がハードだっただけに、久々に癒しの山旅だった。今年はニペソツが標高年だが、2020年は緑岳のそれとなる。7年後、足取りも軽やかにピークに立つことが出来るだろうか‥。胸中には不安と願望が交錯していた。: |