コースタイム | |
地点分岐等 | 時間 |
登山口 | 10:00 |
五合目 | 11:10 |
山頂 | 12:00 |
所要時間 | 2:00 |
山頂 | 12:40 |
五合目 | 13:20 |
登山口 | 14:05 |
所要時間 | 1:25 |
総所要時間 | 3:25 |
■山行年月 |
2002. 4.29(月) |
■天気 |
快晴 |
■同行者 |
静子 |
■山行形態 |
残雪期登山 |
■コース(往路/帰路) |
野中温泉 |
↑ |
46.雌阿寒岳(道東山域/1499M) | ||
白い噴煙上げる噴火口に青沼と赤沼からは地球の脈動を感じる | ||
朝あまりの好天にいても立ってもいられず急遽身支度整え野中温泉へ車を走らせる。目指すは雌阿寒岳である。 登山口を出発したのが午前10時。少し遅いが天気の崩れる心配もないし、3時間もあれば楽に上につくだろうなどというのんきな気持ちで歩き出す。アカエゾマツの樹林帯の中は残雪もありひんやりとしている。雪は適度にしまっており、気を抜くとズルズルと滑りそうな場所もある。そんな時はキックステップで足場を固めたり、ピッケルで身体を支えつつ慎重に足を運ぶ。三合目からはハイマツ帯で雌阿寒の頂上部もグッと近くに見えてくる。頂上を見ながら歩くというのは気分が良いが、距離感がつかみにくく「いくら歩いても近づかない」感じがする。個人的には突然頂上に着くというのがいい。山腹をトラバースししばらく行くと残雪たっぷりの沢地形で、ここが四合目である。ようやく先行するいくつかのグループに追いつく。合間15分弱のペースは少し早いようである。五合目近くになると背後のオンネトー湖が見えてくるが、その青さときたら格別である。静子と二人でしばし見とれていたものである。そして、その彼方に広がる北大雪から十勝連峰までの大パノラマは何度見ても感激モノだ。ジグザグをきって高度を上げると、七合目あたりで周囲はほとんど裸地となる。岩場やガレ場に閉口しつつも、九合目付近まで来ると眼下に雌阿寒の火口が広がり、赤沼(水の色は薄い青緑だが)とその向こうには真黒な阿寒富士を背景に白い噴煙がたなびいている。正に活火山特有の景観が視界に飛び込んでくる。更に高度に上げると、今度は阿寒湖を抱いた雄阿寒岳、その背後には斜里や海別、摩周岳といった山々である。満足感に浸りつつ頂上に立つと青沼も顔を出す。有毒ガスの心配が無ければ降りて行きたいくらいである。例によって、カメラに収めようとシャッターを何度か押した時だった。無常にもフィルムを巻き上げるモーターの音が‥。慌ててザックの予備フィルムを探すも、出てきたのは空ケースのみ。準備を怠った自分が情けない。その分、変化に富んだ阿寒の山々と美しい湖水をしっかりと自分の目と心に焼き付けながら山頂を後にした次第である。 |