コースタイム | |
地点分岐等 | 時間 |
登山口 | 7:50 |
Co1121コブ | 9:45 |
山頂 | 11:30 |
所要時間 | 3:40 |
山頂 | 12:15 |
Co1121コブ | 13:40 |
登山口 | 15:00 |
所要時間 | 2:45 |
総所要時間 | 6:25 |
■山行年月 |
2002. 5.28(火) |
■天気 |
快晴 |
■同行者 |
静子 |
■山行形態 |
無雪期登山 |
■コース(往路/帰路) |
ペテガリ東尾根 |
↑ |
48.ポンヤオロマップ岳(中部日高/1405M) | ||
ポンとは名ばかりで日高らしい尾根のアップダウンは少々堪えました | ||
今季の日高第一弾は中部日高の展望台としてのポンヤオロマップ岳だが、ポン(小)とは名ばかりでハードな山行となった。 この山はペテガリ岳から東に延びる長大な尾根上にある山で、コースも尾根通しである。荷は軽いが、いきなりのジグザグ急登はいつものことながらやはり辛いものだ。シーズン初めの人気薄のコースともなればコースは荒れ放題を想像していたが、意外と良いのに驚く。尾根上に出ても針広混交林で見通しは良くない。傾斜もきつく梯子場が現れたりする。傾斜が落ち着くとコース付近にはアカエゾマツだろうか、全く見事な大木の登場である。朽ちたり落雷で折れた大木もあり、見とれながら進むと、目の前に1121ピークが要塞のように立ちはだかる。この時、後方から鈴の音が聞こえ、ほどなく登山者の姿が。誰と会うこともないだろうと確信していたのだが‥。悲鳴を上げつつ1121ピークを登りきると、木立もまばらになり笹原の尾根となる。目指すポンヤオロも正面にピラミダルな姿を見せはじめる。ここから実にもったいないのだが、100メートルほど下る。相対的にポンヤオロが実に高く見えてくる。大きなアップダウンを繰り返す毎に尾根は細くなる。右手の小函の沢の落ち込みと左手の早大尾根を見比べつつ、やがて頂上基部に辿りつく。岩壁が現れ傾斜が一段ときつくなる。巻いたりジグザグをきりながら高度を稼ぎ慎重にロープ場を過ぎる。痩せ尾根を辿ると頂稜で、西端に頂上があった。残雪をカールに抱いたペテガリが目の前にあり、右手にルベツネ以北の山々が連なっている。勿論、1839やカムエクも見える。南側はダケカンバが邪魔をしているが神威岳やソエマツ岳を確認することが出来る。眺望は一級品と言ったところだが、暖かいせいか虫が多くしつこくまとわりつく。それに心配していたダニの登場である。手で払いながら縦走路を目で追うが、その長さと険しさを実感する。縦走装備で7時間も耐えることはできそうもない。私達にはやはり神威山荘経由が無難な様である。それにしても、ポンヤオロマップ川を挟んで対峙する早大尾根の険しさときたらどうだろう。早大山岳部は厳冬期に一月の苦闘の末、この尾根からペテガリ厳冬期第二登を果たした訳だが、彼らをそこまで駆り立てたものは何か。「山がそこにあるから」では尽くせない何かがあるのだろう。下山後はナウマン温泉(サウナと露天風呂付で350円は安い)で山旅の疲れを癒し家路についた次第である。 |