■山行年月 |
2002.10.11(金) |
■天気 |
快晴 |
■同行者 |
静子 |
■山行形態 |
無雪期登山 |
■コース(往路/帰路) |
熊の沢 |
↑ |
コースタイム | |
地点分岐等 | 時間 |
登山口 | 7:40 |
Co670p | 8:35 |
頂上 | 9:35 |
所要時間 | 1:55 |
頂上 | 10:40 |
登山口 | 12:15 |
所要時間 | 1:35 |
62.定山渓天狗岳(道央山域/1144.9M) | ||
標高高からずも頂上岩峰群の鋭さと眺望や高度感は流石に一級品だ | ||
定山渓温泉から白井川右岸の道路を豊羽元山へ向かって車を走らせると、右手上方奥に目指す定山渓天狗岳が見えてくる。下部の紅葉を前景に澄んだ青空を背景にくっきりと頂上岩峰が姿を現す。何とも迫力に満ちた山容であり、「早く登りたい」と気がせいてしまう。白井二股の右股橋を渡り白井川左岸の林道を登山口に向かう。ここは一般車両の入林禁止のはずなのだが、そのような表示もゲートもなく、幸運なことに登山口まで車で入ることが出来た。50分ほど短縮できたことになる。 はじめは熊の沢左岸沿いの登山道を行く。あたりはトドマツと色付いた広葉樹が混在し実に気分がいい。登山道は右岸、左岸と徒渉を繰り返し高度を上げていくが、特に、左岸は岩壁となって迫ってくる。滝場が現れると右岸沿いの高巻なども出てくる。水流が細くなってくるとやや傾斜も落ち、沢形も広がってくる。このあたりで私達より少し先に登山口を出発した年配の登山者に追いつく。毎年「体育の日」前後にこの山に登るのだという。スタイルも足取りも若々しく、鍛え方が違うという感じである。さて、標高700メートル手前付近で本流を左に分け、右の支流に入る。浅い涸沢という感じだが、傾斜は一段と強くなる。息を切らしながら沢を登りつめると岩場基部で、左手の二峰、三峰がすぐ側にのぞむことが出来る。紅葉の中の白いダケカンバがなんとも美しい。ここからは基部を右に回り込むように岩のルンゼに向かう。固定ロープがあるのだが、落石も起きやすく、事実この時も落石を起こしてしまいヒヤヒヤものであった。ウエストコルからは高度感のある岩稜上のコースとなるが、周囲の展望は一気に広がりアルペンムード満点である。頂上からは紅葉の中に青い水を湛えたさっぽろ湖を眼下にのぞみ、余市岳、無意根山、札幌岳などの周囲の山々、そして、やや霞んではいるが後方羊蹄山やニセコ連山も視界に入ってくる。大都市札幌の近くに豊かな自然があることに驚き、羆のテリトリーであることも理解できるような気がする。この山は沢遡行や岩登りでその頂を踏む人も多いという。低山だが羆だけでなく人間にとっても魅力にあふれた山といえるだろう。久しぶりに穏やかな山頂でゆっくり眺望を楽しんだ後往路を下る。 |