79.ニセイカウシュッペ山(北大雪連峰/1878.9M) | ||
ニセイカウシュッペはやはり悪天で眺望は得れずども紅葉は見事 | ||
前年の羅臼岳以来の優子さんとの山行、今年は北大雪のニセイカウシュッペ山となった。私的には、あわよくば軍艦山から平山まで足を延ばしてみたいなどという思惑を抱きつつ中越から古川林道に入っていく。お天気のほうは予報通り良くないが、整備された林道を一路登山口へ急ぐ。6時前に登山口に到着するものの、思いのほか雨足が強いので車中で様子を伺う。30分ほどで小降りになったのでレインウェアーを着込み出発する。最初は車でも通れそうな幅広い道を歩くが、辺りは黄色に赤やピンク、カラフルな紅葉で雰囲気は実にいい。雨で濡れているせいか彩りも一段と鮮やかなようだ。ここが出番とばかりにデジカメで撮る。ドラフトモード(640×480)でも300枚以上写せるのだから全く便利になったものである。やがて雨も上がり、ガスも少しだけ切れ、茅刈別川第二支川を挟んで頂上からの尾根が見え隠れするようになった。ただ、稜線上の展望台に出ても右側の大雪方向は上部(1500m以上)に厚い雲を抱えている。前方に1742ピークが一際高く見えてくるようになると、登山道もやや傾斜を増してくる。やがて北斜面のトラバースにかかるが、ここはこのコース唯一の難所で細心の注意を払いつつ通過する。左側は谷底で怖いが、ダケカンバと赤い実をつけたナナカマドの群落が何とも好対照である。ここまで上がると前方に大槍、そして左にはニセイカウシの頂上が見えてきた。薄日も差込み頂上からの大眺望に期待を抱かせた。大槍基部で一息入れるが、軍艦山方向はガスがかかり全く見通すことは出来ない。このペース、気象条件では平山は断念せざるを得ないと思う。それにしても荒井川源頭の紅葉の何と見事なことか。3人で歓声を上げたものである。来年はニセイノシキオマップ川を遡行するという決意を固めながら頂上手前のピーク西斜面を行く。直下鞍部の平山へのルートを右に見ながら最後の登りに耐えるとたおやかなニセイカウシュッペ山頂上である。新しい山頂標識も加わり、少しだけ賑やかになっている。お天気は好転どころかガスも濃くなり風も出てきて寒い。長居は無用とばかりにそそくさと食事を摂り下山の途につく。土曜日というのに出会った登山者は僅か1人、何とも静かな山域であった。大槍越しの大雪大展望は今回も実現せず、どうもニセイカウシュッペ山との相性は良くないようだ。たた、優子さんにとっては初めての山、綺麗な紅葉にも恵まれ満足のいくものとなったようで、これが何よりというべきだろう。 |
■山行年月 |
2003. 9.27(土) |
■天気 |
雨のち曇 |
■同行者 |
静子 優子 |
■山行形態 |
無雪期登山 |
■コース(往路/帰路) |
古川林道 |
↑ |
コースタイム | |
地点分岐等 | 時間 |
登山口 | 6:40 |
見晴台 | 7:45 |
大槍 | 8:50 |
頂上 | 9:25 |
所要時間 | 2:45 |
頂上 | 10:00 |
見晴台 | 10:55 |
登山口 | 12:30 |
所要時間 | 2:30 |
総所要時間 | 5:15 |