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■山行年月
2004.11.18(木)
■天気
■同行者
静子
■山行形態
新雪期登山
■コース(往路/帰路)
西広尾川北尾根
コースタイム
地点分岐等 時間
登山口 9:00
Co776p 10:40
広尾岳 12:30
所要時間 3:30
広尾岳 13:00
Co776p 14:00
登山口 15:10
所要時間 2:10
登山は徒渉から 造材道跡を行く
尾根末端から 濃い笹藪
Co600尾根 尾根上部
登山口方向 1090JCから北望
直下の岩場 頂上風景
頂上から北望 一際高い楽古
113.広尾岳(北部日高/1231M)
低山の連なりも楽古岳以南の南日高は豊かな山塊で中々魅力的だ
 本格的な積雪期登山の前、今の時期はどの山にしようかいつも迷ってしまう。迷った挙句、南日高の広尾岳にする。マイナーな山ということに加え、楽古岳以南の山の様子が知りたいという理由からだ。広尾市街から札楽古方面へ向かい途中から茂寄幹線に分け入る。未舗装だが走りやすい直線道路が続く。が、山が迫るにつれ道は荒れだす。左手の大きな砂防ダムを過ぎると開放されたままのゲートがあり、そこから1キロほど走ると林道終点である。手前を左に入ると駐車スペースがありここが登山口となる。すぐ側を西広尾川が流れ、川岸の木にはピンクテープがぶら下がっている。近くでは鹿猟の最中で流弾でも飛んでこないかとヒヤヒヤしながらの身支度となる。先ずは、西広尾川の徒渉だが、水量が多くて登山靴では厳しいので長靴を履いて渡る。登山靴に履きかえ北面直登沢右岸の作業道を行く。すぐに登山道の看板らしきものと出合うが、僅かに「広尾山岳会」の文字が確認できる程度である。察するに、地元ではかなり以前から登られている山らしい。背丈を越えるほどの笹のトンネルを抜け出した時だった。GPSを車の中に忘れてきたことに気づき慌てて車までピストンする。お陰で20分ほどロスしてしまった。気を取り直し直登沢を渡り尾根に取り付く。高度差にして僅か50〜60メートルなのだが傾斜がキツイ上に足下が滑る。ブッシュに助けられながら何とか尾根上まで登りきる。南方向には目指す広尾岳が樹間から顔を覗かせる。意外とピラミダルな山容なのに驚く。傾斜も緩みホッとしたのもつかの間、笹藪の登場である。笹藪はCo400からCo600付近まで続くが、とりわけCo509pまでがやや濃い。背丈もあるし踏跡は判然としないが、コースサインを忠実に辿っていけばミスコースする心配はない。たとえサインを見失っても、ルートは尾根の中心にあるのでそのまま登ればルートに出合うことになる。ただ、慣れていない人にとってはこの笹薮漕ぎは少し手強いかもしれない。Co600付近からは笹に替わって雪が現れ、周囲は潅木の疎林となる。ブッシュも煩くないので適当にルートをとりながらの登高となる。Co776pを過ぎると一旦下降するが、直ぐに登りが再開する。Co850あたりからは傾斜も強まり、ルート上最も辛いところとなる。救いは遠かったピークに近づいた事が実感できるくらいだろうか‥。Co1090ジャンクションまで上がると西側の展望が大きく開ける。積雪は10センチほどだが、何処がルートか分らないくらいである。背後に顔を覗かせる楽古岳に励まされながらハイマツの岩尾根を辿る。手前のコブは西側をトラバースする感じで越えると、目の前に最後の高みが迫ってくる。少し野性的な登高は優しいハイマツ漕ぎで締め括り、待望のピークに立つ。頂上は平坦で低いハイマツに囲まれている。ほぼ360度の眺望が楽しめるが、楽古岳方面に関しては、ピーク手前の斜面の方がいいだろう。東には広尾市街と太平洋、緩やかに弧を描く海岸線が印象的だ。南側には豊似岳、その西にアポイ山群が続く。楽古岳以南の山塊が意外と豊なのに驚きつつも、主役はやはり楽古岳だろう。屈曲する国境稜線の奥に雪化粧したピークが顔を出している。南側から見るとピラミダルな山容というより、東西にゆったり裾野を広げる女性的な山という印象を受ける。風もあり少し曇ってきたせいか流石に寒い。薄いアウターの下にフリースを着込み山頂ラーメンをいただく。風邪気味で調子はイマイチだったが、こうして上がってしまうといつもの体調に戻っている。マイナスイオン効果か、山に感謝しなければならない。
 30分ほど滞在の後、下山を開始するが、凍結した表土に薄ら積もる雪はとにかく滑る。登高よりも下降の方がはるかに厄介で木々の枝やブッシュに掴りながら慎重に下る。少しの不注意がミスコースに繋がることを実感したのがCo776p直下だった。私達はCo776pの西側をトラバースし(ルートもありコーステープもあった)、直下で小休止した。行動食をとりながら周囲を見回すとどうも様子がおかしい。登高時の踏跡がなく、コーステープもない。決定的なのは右側には浅い沢形があり、その向こうに尾根が見えるのだ。慌てて地形図を見直す。北尾根から派生する小尾根などないと思い込んでいたが、よく見るとCo776pから北西側に伸びるそれがあるではないか。念のためコンパスとGPSで確認すると、やはりそれらは明確にミスコースを指摘していた。Co776pまで登り返し往路に戻る。コースがCo776pからやや東寄りに変わることが頭にあればこんなミスはしなかったはずだ。登山道が雪下となる積雪期の登山ではより慎重なルートチェックが必要なことを痛感させられる。笹藪から尾根取付きの急斜面を下ると山旅もほぼ終わる。「もう鹿猟のグループは引き上げただろうか」などと思いながら直登沢右岸の作業道跡を登山口へと急ぐ。
 ちなみに、この広尾岳は昭和41年に広尾山岳会によって登山道が開削されている。登山道の整備は、現状を見る限りほとんどされていないようだ。Co400からCo509pまでの笹藪だけでも少し手入れをすれば格段に登りやすい山になるのだが‥。