■山行年月 |
2019.01.04 |
■天気 |
曇時々晴 |
■同行者 |
単独 |
■山行形態 |
積雪期登山(山スキー) |
■コース:往路/帰路 |
タケノコ山(北東尾根) |
↑(内藤の沢) |
コースタイム | |
林道車止合目 | 9:55 |
社満射岳 | 12:10 |
所要時間 | 2:15 |
社満射岳 | 12:20 |
林道車止 | 13:25 |
所要時間 | 1:05 |
463.社満射岳(北部日高/1062.5M) | ||
年の初めから超安易な選択となったが内藤の沢大斜面は健在なり | ||
2019年最初の山行は社満射岳に決める。我ながら安易な選択となったが、今年からオールフリーとなったので、時間的余裕はたっぷりある。無理をしてチャレンジングな山行を組むこともない。 南富良野の市街地を抜け零号線を上がる。いつもなら最終民家で車止となるが、雪が少なく、林道走行も問題ない。と言っても、私自身ここでJAFのお世話になりかけたことがあるし、実際にスタック跡もあるので慎重に林道分岐まで入る(Co460)。ここは平坦だが、尾根取付でいつもより10分くらいは時短になったと思う。車が1台止められており、しっかりとしたトレースもある。積雪量もそれなりにある感じで、やはり、十勝とは事情が違う。最初の内こそ淡々とトレースを辿ればよかったが、傾斜が増してくると、固いトレースでスリップするようになる。よく見ると、先行者はスキーアイゼンを使っているようだ。そんな時はラッセルで横に逃げながら高度を上げてゆく。Co750付近からトレースは北方向に方向を変え、北東尾根の背に乗る(Co800)。ここにきてようやく視界が開け、背後には南富良野の市街地が望めるようになる。傾斜もやや緩み、樹木も疎らとなるので、立派なスキーエリアと言えそうだ。傷をつけるのが勿体無いような斜面を黙々と上がってゆく。左足元に内藤の沢源頭部が広がり、樹々が見事な雪の花を咲かせている。強い西風に抗してタケノコ山まで上がる。ここまで2時間を切れたのは出だしのショートカットが大きい。この日は滑り狙いだが、正月早々でもありピークを踏まない手はないだろう。そもそも、山に対して失礼というものだ。風をまともに受けながら尾根のやや南側にルートをとる。トレースはなく、先行者はタケノコ山から引き返したようだ。小さなアップダウンを2~3回繰り返すと頂稜の基部で、ここまで短いようで長い。急斜面にジグを切ると、ようやく肩に上がる。樹間奥にピークが見えてくる。タケノコ山から僅か30分弱だが、感覚的に随分歩いた印象だ。右の雪庇に注意しながら樹間を進み、ラストは駆け上がるように登頂を決める。眼下北側にはかなやま湖もボンヤリと見えているが、遠望は叶わない。そそくさとシールを外し、東肩から北斜面沿いに滑り降りる。この辺りの雪は最高で、ここに陣取って何本か滑るのもいいだろう。最低コルまで降りてシールを付ける。以前、ノンシールで登り返したことがあるが、サラサラ雪では全く歯が立たない。タケノコ山まで戻り小休止。幾分遠望も利くようになり、東奥の狩勝山が白く輝いている。しかも端正な山容だ。その右に目を転じると落合岳とトマム山が雲間から見える。時折、太陽が顔を出し樹氷の美しさが際立つ。ミニランチの後、勇躍、内藤の沢に飛び込む。積雪量は充分だが、上部は微妙なアンジュレーションがあり、それを回避しながらの滑りなので、私のレベルでは結構しんどい。それでも、100メートルほど高度を落とすと平坦な斜面となり、スピードもアップし、スムーズなターンが出来るようになる。Co600付近で沢を離れ樹林帯に戻る。直ぐに往路のトレースに出会い、10分弱滑ると登山口となる。 標高差400メートルのゲレンデはそうざらにあるものではない。私の場合は、膝や大腿が悲鳴を上げ、途中で休むこと度々だったが、快適な斜面ゆえの苦難なので受忍するしかない。また、前途しているが、社満射岳からタケノコ山への尾根南面や、社満射岳東面、タケノコ山北斜面も山スキー適地である。内藤の沢だけでは物足りない向きにはお勧めである。 2019年も無事にスタートが切れた。歳を重ねてくると、一年一年が勝負という感覚になってくる。それだけに、思うように体が反応してくれることは嬉しいし、安堵もする。勿論、万全とは言い難く、騙し騙しとはなるが、少しだけ背伸びをした山行にも挑戦したいものだ。 |