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■山行年月
2020.08.01
■天気
晴時々曇
■同行者
単独
■山行形態
沢登り
■コース:往路/帰路
ペンケモユーロパ川右沢
大夕張C夏道
林道ゲート 目を引く岩
穏かな渓相も F1
うねる水流 F2
   
ゴルジュ小滝 ゴルジュ風景
   
 陽射しと苔  小滝落ち口
   
紅白の岩 巨岩帯小滝①
   
巨岩帯小滝② F3 
   
 F3落ち口 F4(CS) 
   
源頭から奇岩群  水路(迷路) 
   
 安堵の草原帯  ヒオウギアヤメ
   
鋭鋒・前岳  岩塔基部 
   
 直下の岩峰群  GPSトラック
コースタイム
林道ゲート 5:10
右沢入渓点 5:45
CS滝(Co1060) 8:50
大夕張C夏道 11:05
前岳東面沢出合 11:20
 前岳(Co1496) 12:30
所要時間  7:20
前岳(Co1496) 12:35
前岳東面沢出合  12:50
望岳台 13:00
13:20
登山口 14:20
所要時間  1:45
484.ペンケモユーロパ川右沢(夕張山地)
源頭で迷路を彷徨いながらもパズル解き夏道に前岳は直下で敗退
登山シーズンに合わせ夕張岳大夕張コースに至る林道(鹿島林道および鹿島支線林道)が開放されている。好天予報の週末、久々に夕張山地南部への遠征を決める。
初日はペンケモユーロパ川右沢から大夕張コース夏道に上がり、あわよくば鋭峰・前岳を落とそうという魂胆だ。早朝、高速を飛ばして2時間30分ほどで入山口となる奥鹿島林道ゲートに着く(夕張岳登山口から3キロ弱手前)。車をここにデポし、左岸沿いの林道を30分強歩く。Co550で入渓、ようやく遡行開始だが、水の綺麗なことに驚いてしまう。幌加川五ノ沢の白濁した沢水、赤茶色の沢景色が強烈なイメージとして脳裏に焼き付いているらしい。何の変哲もない沢景色だが、沢床に鎮座する岩には目を引くものがある。蛇紋岩というらしいのだが、赤や白の混じった模様は独特だ。平凡だった渓相だが、Co650過ぎから川原林が消失し両岸が立ってくる。待望のF1(5M)はCo680で登場。噴き出すように水を落としている。右岸の残置ロープを使い落ち口に抜ける。その後も小さな滝が連続して現れる。水流が強いので高さに似ぬ迫力を感じる。沢にも時折朝日が差し込み、それはさながら黄金の絵を見る思いだ。Co700付近のゴルジュは静かに水を湛えるところもあれば、深く激流のような流れもある。苔むした岩も美しい。そこを脱すると沢の主役は巨岩に替わる。巨岩の間を縫うように水が落ち、小さな滝を作る。Co950には滝マークがあるが、実際には何もない。右岸からの崩落が激しく、沢は直線状に巨岩に埋まり、倒木が重なる。例え、滝があってもマークが付くほどのものか疑わしい。この辺り、完全に日陰から脱し、背後の山並みも望めるようになる。暑さは鬱陶しいが、解放感があり気分的にはいい。Co1030で巨岩を積み上げたようなF2(5M)を見る。下部に二筋の小滝を配す。Co1050付近にもF3(5M)が登場し、小釜に放物線を描く様は絵になる。そこから3分後にCSのF4(5M)に出会う。ここは左岸を小さく巻く。Co1070で枯滝っぽいのを越えるとCo1080二股で、ここは右に入る。以降、水流は消失と復活を繰り返す。沢は細かく蛇行しながら緩やかに高度を上げてゆく。小さく浅いが沢形は明瞭で悩むようなシーンはない。稜線上の突起のような奇岩群が望めるようになる。快調なペースも、Co1300付近になると状況は一変する。地形図では沢形がそれなりにハッキリしているが、実際はそうでもない。周囲は背の高い笹薮に覆われ見通しが効かない。Co1300で現れた二股を左に入る。緩やかに時計回りに夏道に向かうイメージがあったためだ。勿論、水流があるだけで沢形はない。蛇行を繰り返しながら10分ほど進むが、方向が明らかに違う。GPSで見ても前岳が近づいているに至っては戻るしかない。そのまま進み前岳へという手もあるが、笹薮がブロックしている。前述した二股まで戻り右に入る。20分近く彷徨ってしまった。右へ左へと蛇行を繰り返す水路、傾斜もやや出てくる。必死に遡ること15分、ようやく開けた沢形に出る(Co1340)。急な沢を登り切るとまたまた二股が出てくる(Co1350)。夏道方向の右に入ったが小尾根の藪漕ぎが待ち受けていた。さっさと引き返し左に入る。これが正解で直ぐに草原状の地形に出る。上部には鹿道が走り、ここにきてパズルはほぼ解けたも同然だった。長めの休息の後、右の鹿道に入るが、ドロドロで沢靴が完全に埋まってしまう。夏道で登山者に出会うのが恥ずかしい。そんな心配をしながら、右に緩やかに降りてゆくと夏道を見る。丁度、「前岳湿原入口」の看板があり、ルート的には予定通りのポイントに出たことになる。時間的にも同様で、ミスコースがなければ30分近くは短縮できたはずだ。想定外なのはバテバテだったことで、この時点では前岳パスを決め込んでいた。夏道をのんびり戻ると、遅立の登山者と行き違う。いつもは誰と会うこともない三密皆無登山だが、この日は違う。控えめに横を向きながら挨拶をかわす。マスク姿の登山者がいないだけでも幸せだ。夏道の側に咲くのはヒオウギアヤメだろうか。濃い紫が気を和ませてくれる。憩沢から少し下ったところで小さな沢形に出会う(Co1310)。予定していた前岳アタックルートで、意外と開けている印象だ。「少し偵察してみるか」、この時はそんな気分で小沢を登り始める。藪もなく、どんどん上がれる。途中から完全にアタックモードに入っていた。直ぐに傾斜が強くなり、岩峰群が頭上に迫ってくる。Co1450で一旦傾斜が緩やかになるが、ここがポイントだ。左は岩峰基部を回り込むように浅い窪みが伸び、ミヤマキンポウゲらしき黄色の花が誘うように咲いている。一方、右は岩峰上部まで絶壁とも思える急斜面がつづき、頂上ダイレクトルートといった雰囲気だ。灌木帯が伸びていることを良いことに右を取る。が、これが失敗だった。1496メートル地点(GPS表示)で行き詰る。露出した岩塔とルンゼがその先へ進むことを許してはくれない。凄い高度感で、直ぐそばの岩峰に上がれない。眼下に広がる高層台地と奇岩群、夕張岳は頂上部がガスに覆われスッキリとした天気ではない。慎重にCo1450まで降りる。左へ回り込めば頂上へのルートが開ける可能性はあるが、それほどの余力はない。夏道まで戻り望岳台でランチタイム。とにかく暑い。滴る汗を拭いながらおにぎりを口にする。見上げると前岳の頂上岩峰群が雲間から顔を出す。直下まで迫ったことが、嬉しくもあり悔しくもありといった心境だ。夏道は樹林帯にあり、強烈な直射日光を浴びる訳ではないが、やはり辛い。半袖にメッシュキャップでも汗が噴き出す。ヨレヨレになりながら60分で登山口着となる。のんびりしたいところだがそうもいかない。奥鹿島林道ゲートにある車の回収が待ち受けているのだ。ザックと沢装備一式を駐車場にデポし30分歩く。クールダウンにはやや過ぎたか‥。この日はペンケモユーパロ川側の駐車場にテントを張る。橋を渡り、清流で全身を洗いようやく人心地つく。
さて、ペンケモユーパロ川右沢だが、林道歩きで若干の効率化は図れるが、ダラダラと長い沢だ。渓相はそれなりに変化するが、基本的に難しい所はない。核心は源頭域で、Co1300付近からのルート取りが全てと言って過言ではない。地形的にも判然とせず、その中を幾筋もの水路がうねりながら走る。地形を見極め、確かなルートをとるためには高い読図力が必要となり、当然、GPS機能を駆使するシーンも出てくる。さながら、迷路のパズルを解くが如く作業だ。残念ながら、私の甘い読図力では30分弱のロスを生んでしまった。これが限界と受忍するしかない。
前岳アタックに関しては、いい加減なルートどりで登頂できるほど易しい山ではない。プランニングが杜撰だった。じっくりそれを検討し、この山だけを狙って再挑戦したい。無雪期でも充分に威圧的な山容だけに、雪を纏うとどれほどか‥。その姿を間近で見てみたいものだ。無謀にも、そんな気持ちが心の片隅にある。
単独の場合、車の回収が不可避となるが、駐車場付近から右岸尾根Co653の南東コルを乗越し、ペンケモユーパロ川右沢に降りるというルートも考えられる。登り70メートル、下降130メートルほどで、地形図を見る限り、難しさはなさそうだ。少なくとも、30分~40分の時間短縮にはなりそうだ。試す機会はなさそうだが‥。
★今回の損失は、お気に入りのバンダナとストック下段紛失の2件、また、やってしまった。