トップ  自己紹介  マイソアラ  登山トップ  ギャラリー  ブック  BBS モータースポーツ 映画日記 リンク

マイソアラタウンはリンクフリーですが、予告なく閉鎖することがありますのでご了承下さい。

メッセージはこちらまで : uzzso9003@song.ocn.ne.jp

copyrigrt(c)2001~2004 shun1@ikeda All rights reserved

直登沢出合 藪被る沢筋
唯一の滝 Co950二股
カンバの疎林 頂上岩峰
   
岩峰基部 頂上から前岳
   
1415峰方向  鎮座する巨岩 
   
 夕張ヒュッテ  GPSトラック
■山行年月
2020.08.02
■天気
晴時々曇
■同行者
単独
■山行形態
沢登り
■コース:往路/帰路
ペンケモユーパロ川左沢
同上
コースタイム
駐車場 5:15
直登沢出合 6:10
Co950二股 7:05
滝ノ沢岳 9:00
所要時間  3:45
滝ノ沢岳 9:35
直登沢出合 10:35
駐車場 11:05
所要時間  1:30
485.滝ノ沢岳(夕張山地/1352.8M)
ペンケモユーパロ川左沢の遡行魅力は乏しいがピーク眺望は一級品
残雪期の1415峰(通称=夕張マッターホルン)に登った時に、夕張岳、前岳とともに鋭い山容を見せていたのが滝ノ沢岳だ。以降、私の中では踏破すべき一座となっており、遠征2日目にプランニングしたのも自然な成り行きだった。
前日の疲れもなく、早朝、駐車場をスタートする。気懸りは天気だが、雲間から青空も顔を見せており崩れる心配はなさそうだ。ヒュッテ前からペンケモユーパロ川左沢に入渓する。といっても、何と水流がない。手前の枝沢にはしっかりとした水流があったのに‥。何やら肩すかしを食らったようでテンションが下がる。Co670で二股が現れ右に入る。コンパスを当てたのだが、アバウト過ぎたようで、10分ほど歩いてから右岸の地形が異なることに気づき、慌てて戻り、途中から笹薮漕いで本来のルートに出る。そこには水流もあり、尾根の張り出しを回り込み直登沢出合に着く(Co750二股)。直登沢はいかにもショボい感じで、水流も細々とあるだけだ。それも直ぐ上の二股で右沢から流れていたもので、ルートとなる左沢は伏流している。小規模な沢は直ぐに藪被りとなる。蕗やイタドリ、シダ類が主役だが、藪としては手強くはない。怖いのは、夜間の小雨もあり、たっぷりと水分を含んでいることで、あっという間に全身ずぶ濡れ状態となる。傾斜が強まり、その頂点(Co890)にこの沢唯一の滝(二段10M)が登場する。僅かに水を落とし体裁を保っている感じだ。下段は左岸を上がり、上段は右岸を巻く。傾斜は一旦緩み、Co940付近の判然としない二股を右に入る。地形図ではこの部分が読み切れず、注意を要する箇所と思っていたが、意外とスンナリ頂上へ向けて沢筋に入ることが出来た。沢を覆う藪が一気に濃くなるのではという不安があったが、そうでもなさそうだ。手強い笹薮なども時折現れるが、長くは続かないし、遡行者の痕跡も何となくある。テンションを保てたのはそういった事情があるからだと思う。Co1100辺りを過ぎると再び傾斜が増し、藪を頼りに身体を引き上げるシーンがつづく。ラスト100メートルを切ると、頂上岩峰が視界のものとなり、藪も劇的に薄くなる。周囲はカンバが主役となり、藪丈も膝下程度で有難い。あちこちに伸びる鹿道を辿り高度を上げてゆく。遂に直下岩峰基部まで到達する。頂上までの最も安全そうなルートは、傾斜の緩い北西方向の尾根に乗ること。だが、それでは面白くない。頭上の絶壁は灌木の植生がピークまで続いているようなので、あえてチャレンジしてみる。バイルを利かせて身体を持ち上げること20分、待望のピークに飛び出す。風もなく穏やかな頂上で、孤峰ゆえに眺望は素晴らしく良い。前日と似たような天気で、夕張岳などは上部はガスの中だが、前岳は全容を露わにしている。その鋭さにいささかのブレもない。北方向には特徴的な夕張マッターホルンも遠望できる。プレートのぶつかり合いで形成される山はたおやかさとは無縁の様だ。下山は北西尾根を降り沢筋に入る。予想通り安全で踏み跡もあった。暑さに閉口しながら淡々と下り、二段の滝は左岸をまとめて巻く。直登沢出合まで60分は望外のスピード下降だった。ペンケモユーパロ川左沢はCo670二股近くで伏流となることを確認し、薄暗い川原林を抜け出すと夕張ヒュッテが眩しく輝いていた。薪割作業をする人たちを横目に沢床から林道に上がる。駐車場に戻ったのが11時過ぎ。前日は林道脇にも車が止められるほどの混みようだったが、この日は比較的空いていた。早々に沢に降りて汗を流す。なんと気持の良いことか‥。濡れたテントもすっかり乾き、楽々撤収で正午前に帰路に就いた。
ペンケモユーパロ川左沢南西面直登沢は遡行魅力に乏しく、所謂、ブタ沢の類だ。ただ、無雪期の滝ノ沢岳登頂ルートとしては最も安全で易しいそれといえる。装備もスパイク長靴が最適で、登山靴でもなんとかなりそうだ。勿論、ハーネスなども必要ないが、落石が多そうなのでヘルメットは必需装備である。前述したとおり眺望は抜群なので、眺望狙いで上がる価値は充分にあると思う。
今回の夕張山地南部遠征は、前岳の直下敗退はあったものの、予定の沢2本を遡行し、最低限の目標はクリアできたと思う。加齢による体力低下は如何ともしがたく、プランニングには考慮しなければならない。限られた体力を効率的に使うという視点からも、精度の高い計画は不可欠である。