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抉られた林道 F1
直登沢出合 F2出合の滝
小滝Co1590 チムニー滝
   
F3ハング滝 小滝Co1650
   
 F4  F5
   
滑床 上流から滑床
   
辿りし沢筋 直下から南峰 
   
 頂上風景 北峰から南望 
   
川上岳付近  ニペの耳JP 
   
細尾根Co1740 コブCo1630 
   
 ペテトク沢  GPSトラック
コースタイム
春嶺橋 5:05
Co1138二股 5:45
Co1540二股 7:30
石狩岳北峰 10:00
ニペの耳JP 11:25
所要時間  6:20
ニペの耳JP 11:55
夏道Co1289  13:20
Co1138二股 14:00
春嶺橋 14:40
所要時間  2:45
■山行年月
2020.08.09(日)
■天気
曇時々晴
■同行者
単独
■山行形態
沢登り
■コース:往路/帰路
石狩沢西面直登沢
夏道・JP→ペテトク沢
486.石狩岳(東大雪/1967M)
念願の西面直登沢遡行し稜線ゆったり散歩ニペの耳JP経由で一回り
石狩沢は過去1度遡行しているが(2002年8月)、その時は直登沢ではなく、本流をそのまま詰め、Co1750付近を左に入り、石狩岳南峰の南(Co1900)に上がっている。難儀するシーンもなく、易しい遡行だった記憶がある。以来、直登沢遡行は私の宿題となっていた。「そのうち‥」が延び延びとなり、層雲峡本流林道も2016年から通行止になってしまった。悔やんでいたら、林道が6月末に復旧・開通したというではないか。これはもう行くしかない!ということで実行に移す。
石狩沢林道は予想通り通行止になっており、春嶺橋が登山口となる。林道終点まで2キロ強は許容範囲内だが、痛み方が半端でなくブッシュも酷く繁茂している。40分ほどでカバーするも、朝露でレインパンツなしの下半身はずぶ濡れ状態だ。Co1138二股は角度の小さい二股で、ペテトク沢を右に見ながら入渓する。2002年の山行記によると、入渓直後の様子を「小さな沢で流れの側まで草や樹木がある‥」とあるが、様相は一変している。川幅は広まり、土石や流木のデブリがいたる所にある。荒れた印象で、暗い感じの沢だ。Co1200を左に入り、Co1270は右をとる。川幅が狭まり両岸が立ってくると、ようやく沢にスッキリ感が戻ってくる。Co1440で手前に小滝を従えたF1(5M)が出てくる。ここは左から小さく巻く。緩やかに右に曲がってゆくと、Co1500付近で直線状となる。深い沢形だが、上部を覆うガスがなければ開放感に満たされるだろう。ほどなく、左から直登沢が滝状(F2)で流入してくる(Co1540)。18年前はここを上がる勇気がなかったが、今回はここを上がるために来たのだ。二段の滝(10M)で一段目は直登し、二段目は右岸を巻く。直登沢は滝上から一気にV字谷に変貌し、Co1600で階段状のチムニー滝が登場する。全体で3メートルほどと思われるが、短い両手足を精一杯広げて突破する。息つく暇もなくF3ハングの滝(5M)だが、これは私の力では歯が立たない。少し戻って左岸を高巻く。小さなルンゼ形もまとめて巻いたので20分弱かかってしまった。両岸にへばりつく雪渓を慎重に処理し、小滝を越えてゆくと、右奥にチムニー滝のかかるルンゼが見える(Co1660右股)。左股に入ると沢景色もカラフルな世界へと変わる。直ぐに豊かな緑に覆われた二段滝(F4)が現れ、癒された気分になる。上空を覆っていたガスも切れ出してきた。Co1700二股は右に入る。水量も減少し、Co1730付近で幾筋もの水滴を落とすF5(5M)が出てくる。左岸から巻き落ち口に出ると、その上は角度のある滑床で、途中の小滝を挟み標高差50メートル、時間にして10分ほどつづく。特に前半は、水際のブッシュに掴まり、足のスタンスに注意しながら登るほどの傾斜だ。Co1800は二股はより明瞭な左に入る。この辺りから藪に覆われるようになるが、上部右岸斜面が陽射しで輝きテンションが上がる。Co1850付近を過ぎると沢形も浅くなり、灌木の藪漕ぎとなる。北峰ダイレクトを狙っていたが、藪の薄い右に逃げる。僅かなハイマツ漕ぎで高山植物の絨毯に抜け出す。上には夏道を歩く登山者の姿があり、背後には辿りし沢筋の全容が見える。ピークに立ったような満足感に包まれていた。ジグを切り夏道に出ると沢装備を解く。カメラだけ持って先ずは北峰へ。6度目の登頂だが、直登沢からのそれだけに感激も一入だ。沢装備で重くなったザックを回収し、縦走路を南に向かう。南峰では2パーティが狭い頂上で普通に会話をしていた。コロナ禍のいま、山限定のディスタンスかもしれない。稜線を境に十勝側は完全にガスに包まれている。酷暑なら辛い尾根歩きもレインジャケットが脱げないほどの気温だ。もっとも、これは沢遡行で濡れたためだが。大眺望を楽しむことはできないが、風もなく優しい陽射しがある。穏やかな稜線風景といえそうだ。細めの稜線は川上岳辺りで向きをやや西に変える。ガスの中から登山者が現れる。おそらく、「ニペの耳JP」ピストン組だろう。石狩岳北峰から90分弱でニペの耳に着く。予定よりやや早いペースにゆったりランチを決め込む。双耳峰の北峰が時折ピラミダルな山容を見せる。そこだけがガスの中に浮かぶと何やら怖い気もする。
30分の休憩の後、沼ノ原に向けて下降を開始する。ここの夏道も18年前に下っているが、記憶がほとんどない。歩き始めて直ぐに夏道が北峰の西斜面に降りてゆく。ほぼ尾根上との思い込みがあり、慌てて地形図で確かめる始末。意外と細い尾根、アップダウンがCo1600付近までつづく。汗が吹き出し、遂にアウタージャケットを脱ぐ。Co1550辺りからは下り一辺倒となり、急斜面の足元には羆の糞が散らばっている。色からしてそれほど古いものではなさそうだ。私の笛に驚いたのだろうか。つい、その姿を想像してしまう。夏道は次第に腰丈程度の藪に覆われるようになり、そこに道があるのが何となく分かる、程度となる。植生も笹に変わり、夏道は深く抉れ出してくる。鬱陶しいことに加え、ツェルト底の沢靴なので何度も滑ってしまう。傾斜が緩やかになると笹丈は伸び、足元を見なが歩く。石狩沢林道を戻るのが嫌だったので、夏道の状態確認を兼ねて、沼ノ原経由でクチャンベツ登山口に降りるつもりでいたが、Co1289コルに至ってそのプランを変更する。夏道を離れ、北を流れるペテトク沢に逃げるべく笹薮を漕ぐ。18年前は疎林だったが、今は背丈以上もある笹薮だ。それでも、6分ほどでペテトク沢の川原に出る。この沢も川幅が広まり、水量も多くなった印象だ。陽光が描く全く穏かな沢風景に涼と安堵感を感じながら、沢中をジャブジャブ下ること30分、Co1138二股に到着する。ラストでのプラン変更はあったが、主たる目的を達成し一回りできたことを実感する。歩くのが嫌だった石狩沢林道だが、そんな気分は何処へやら。足取りも軽く登山口に戻る。
直登沢の印象だが、出合から滝がかかり、直ぐにV字谷となり、チムニー滝、ハング滝とつづく。のっけから圧倒されるが、それ以降は難しい所はない。かといってダレている訳でもなく、小滝や滑床も出てくる。源頭の藪漕ぎもご愛敬程度で、総じて、山谷評価の「!*」は妥当な所だろう。5時間ほどでピークに立てるのだから、辛いだけのシュナイダーコースよりは変化があって面白いと思う。勿論、沢と夏道の違いはあるのだが‥。ニぺの耳JPまでの夏道については特段のコメントは必要ないと思う。問題はJPから沼ノ原に向かう夏道の状態だ。この区間を歩く登山者は普段でも少なく、ましてや、クチャンベツ登山口までの林道が4年間通行止になっていた訳で、夏道の状態は推して知るべし。今回歩いた部分では、Co1500~Co1289コル間の藪が酷かった。夏道専科の登山者は心してかかる必要がある。ただ、比較的新しい登山者の痕跡があった。強者というべきだろう。なお、復路も沢をという向きには、南峰南から石狩沢もしくは川上岳(Co1894)の北からペテトク沢に下るのが易しそうに見えるが‥。