トップ  自己紹介  マイソアラ  登山トップ  ギャラリー  ブック  BBS モータースポーツ 映画日記 リンク

マイソアラタウンはリンクフリーですが、予告なく閉鎖することがありますのでご了承下さい。

メッセージはこちらまで : uzzso9003@song.ocn.ne.jp

copyrigrt(c)2001~2004 shun1@ikeda All rights reserved

コースタイム
林道終点 4:40
Co450二股 5:40
Co710二股 6:55
吉凶岳 8:45
所要時間  4:05
吉凶岳 9:15
Co450二股  11:00
林道終点 11:55
所要時間  2:40
■山行年月
2020.08.18(火)
■天気
■同行者
単独
■山行形態
沢登り
■コース:往路/帰路
エバナオマントシュベツ川右沢南東面沢
同上
桔梗岳林道 本流の流れ
右沢出合 被り気味の沢
小滝Co690 唯一の滝全景
   
滝の上段 一瞬頂上付近が
   
 山頂  南峰
   
十勝連峰 芦別岳方面
   
 夕張岳 1415峰 
   
 前岳  GPSトラック
487.吉凶岳(夕張山地/1208.4M)
垢ぬけしない沢登りでピークに立つも眺望は木立が邪魔していま一つ
夕張山地を巡る山旅、今回は南部の吉凶岳だ。主稜線が西に屈曲するCo1303から東に派生する支稜上の一ピークだが、南峰を従え独立峰かと思わせる山容を誇っている。残雪期に何度か計画はしたのだが、文字通り計画倒れに終わっている。それだけに、登頂意欲はいつになく高い。前夜、南富良野まで入り、道の駅で車中泊するという念の入れようだ。アプローチは夕張岳・金山コースと同じだが、登山口に至る金山林道が手前2キロ地点で通行止めとなっている(老根別沢林道分岐)。装備を整え5時前に林道終点をスタートする。林道の状態といえば、北海道森林管理局が発表している被災箇所は既に修復を終えているようで、通行止めの区間はグレーダーによる整備もされている。近々中に開通するのではないだろうか。というか、通行止めにする理由が見当たらない。20分歩いて奥十梨別雨量観測所右の桔梗岳林道に入る。朝露に濡れながらCo450二股まで歩く。この林道、エバナオマントシュベツ川左岸の高い位置に開削されており、途中何箇所か不明瞭なところもあるが、沢に降りるよりは格段に速い。丁度60分でCo450二股に着く。エバナオマントシュベツ川はここで進路を東から南に変える。どうして、川幅も広く水量も豊かだ。それに比べると右沢は川幅も狭く細々とした流れだ。地形図では左沢も右沢も同じ表示レベルなので、戸惑いを感じてしまう。右沢に入ると太い波付管が現れ、中を潜り抜けて本格遡行を開始する。川幅はせいぜい2メートル、川原林もほとんどなく、水際までイタドリや蕗が生い茂っている。逃げ場はなく、川中をジャブジャブ行かざるを得ない。被り気味のブッシュを掃いながら、陽の当らない沢中を淡々と進む。Co610過ぎの二股を右に入るとやや傾斜が出てきて、ちょっとした小滝も出てくるが足を止めるほどでもない。嬉しいのは日が差し込み始めたことで、憂鬱な気分が晴れてゆくのが分る。Co710二股は水量の多い左をとる。トイっぽい流れの奥に二段8メートル(Co740)があり、白い水飛沫を飛ばしている。ここは難なく直登する。ちなみに、右沢は可愛らしい滑滝で流入する。対岸に引っかかった倒木を潜り抜け、Co760の判然としない二股を左に入ると、沢は緩やかに西に向きを変えてゆく。水量も次第に減るが、それでも、沢の規模を考えると多いような気がする。Co900付近で一瞬頂上部が望めるがまだまだ高い。Co920二股は左に入り、どん詰まり感のあるCo1000二股は右を取る。直ぐに滑滝が現れる。高さは20メートルほどもあるだろうか。「登れても下りは微妙」、そんな感じの傾斜なのだ。背後もようやく開け、老根別山辺りが遠望できる。ラスト200メートルを切り、テンションも上がるが汗も滴り落ちる。水流がCo1090で消失すると、ほどなく、笹藪漕ぎの開始だ(Co1120)。それなりに手強いが、薄ら踏み跡もあるので泣き言は言えない。20分ほど笹薮と格闘するとポンと鹿道に飛び出す。ピーク直下南30メートルほどのところに出る。が、ポールが一本無い。下降時に探すことにし、明瞭な踏み跡を辿り吉凶岳の頂上に立つ。予定時間を5分オーバーしたが、誤差の範囲内と自分を慰める。三等三角点が設置されているが、点名が桔梗岳というのだからややこしい。位置的には夕張山地の展望スポットなのだが、周囲を囲む木立が眺望を遮っている。それでも、樹間に芦別岳や1415峰、前岳、夕張岳などが見え隠れするし、北東方向奥には十勝連峰も遠望できる。それなりの満足感を味わいながらの頂上滞在となる。30分の休憩の後、下降を開始する。最初の仕事はポール捜索。正確に往路をトレースしたが見つからない。故意ではないにせよ、山に足跡以外のものをまた残してしまった。浅い沢形まで降りると、微妙な滑滝は慎重にクライムダウンする。あとはひたすら下るだけ。沢筋にも強烈な陽射しが差し込むが、こんな時は被り気味の沢は快適だ。唯一の滝も右岸を巻きクリアする。高度を落とすと、遡行時には気づかなかった鹿道を使い、スピードアップを図る。それでも、基本は流れの中を下る訳で、滑った石で何度もスリップ・転倒してしまう。ずぶ濡れになるが、辛い尾根歩きなどを考えると天国だ。慣れないシングルポールというのもその要因だろう。右手に尾根の張り出しとV字型に広がる青空を見ると、突然という感じで目の前に波付管が現れる。今回は上から越えてCo450二股着となる。エバナオマントシュベツ川は空知川の上流域に当たり、悠然とした流れには何処となく大河の雰囲気がある。そんなことを思いながら桔梗岳林道に上がり、25分かけて金山林道に戻る。アメダス施設をみてようやく緊張を解く。
エバナオマントシュベツ川右沢南東面沢は開放感に乏しく、お世辞にも垢ぬけた渓相とはいえない。遡行価値はほとんどないが、登頂ルートとしては最短で、難易度も低い。三角点が設置されているのは魅力の一つで、設置当時(1915年7月)は山頂付近の植生も今ほど豊かではなく、思いのままの眺望を得ることが出来たのだろう。自然は絶えず変化する。いずれは眺望の山が復活するかもしれない。国土地理院の地形図では、山名は吉凶岳、三角点点名は桔梗岳、北東面の沢は結梗川と見事に混乱している。おそらく、単純な理由でこうなったのだろう。個人的には、山名に「凶」とか「悪」といったネガティブな文字を使用するのはどうかと思う。そのセンスは信じがたく、山に対して非礼ともいうべきだ。なお、北海道森林管理局が使用する地図はいずれも「桔梗」という文字が当てられている。こちらの方が品格が感じられ私は好きだ。