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コースタイム
登山口 5:40
岩間温泉 6:15
直登沢出合  6:50
温泉岳 9:00
所要時間  3:20
温泉岳 9:30
直登沢出合 10:35
岩間温泉 11:05
登山口  11:40
所要時間  2:10
■山行年月
2020.09.06(日)
■天気
■同行者
単独
■山行形態
沢登り
■コース:往路/帰路
音更川左沢東面直登沢
同上
御殿大橋 岩間温泉
左岸岩清水 東面沢出合
Co1050付近 Co1240付近
   
Co1350小滝 Co1400付近
   
Co1440小滝 山頂
   
 南望  北望
   
 左岸カンバ斜面  GPSトラック
489.温泉岳(東大雪/1578.6M)
滝も藪も無きに等しく遡行魅力も全くない達成感乏しき山行に
温泉岳といっても地形図にその名はない。ニペの耳JP(石狩連峰西端Co1895)から主稜線を4キロ弱南進した位置にその山はあり、「△1578.6」との表示があるだけである。三等三角点が設置され、点名が「温泉岳」。奥深き山というイメージがあるが、石狩岳シュナイダーC登山口まで車が入るので、日帰りは可能だ。未踏峰という魅力に加え、ニペソツ山の展望台としての存在価値は高そうだ。アングルからして、ニペの耳JPからと同じ絵になると思われるが、距離が近いので見応えはあるように思う。なので、好天が絶対条件だったが、拘っていると登る時期を逸してしまう。天気は微妙だが、アタックチャンスを生かすべく実行に移す。
国道273から林道4路線を繋いで登山口まで入る。そこはこれから出発する登山者でちょっとした賑わいを見せている。ただ一人、沢装備に身を包み御殿大橋に上がる。右岸側は道路と橋の接合部が流失し、何とも痛々しい。林道の状態といえば、直線部分こそ無傷だが、沢筋に降りるあたりから荒れだして、ほどなく跡形もなくなる。コーステープがなければ右往左往するところだ。左岸に渡り踏み跡を辿ると岩間温泉で、以前はここまで車でこれたのが信じられない状況だ。テントが一張り。気持ちよさそうに湯に浸かっているその住人を横目に、本格的な川原歩きが始まる。いたる所に流木のデブリがあるが、行き場を失うほどではない。スタートして55分でCo920二股に到着する。数少ない記録はいずれも右沢に入り、北側から温泉岳に上がっている。情報は有益だが、いかんせん距離が長く時間もかかる。今回は距離の短い左沢から東面直登沢を詰めるプランとする。但し、地形図を見る限り嫌らしそうな場所もある。何が出てくるか‥。流木を迂回したり越えたりしながら進んでゆくと、左岸斜面から岩清水のような流入を見る。荒れた渓流に身を置いていると、何気ない景観に気が和まされる。二股から15分ほどで直登沢出合で、なるほど、地形図にある通り沢形は判然とせず流れも細い。しかし、少し上がると、南に並行する流れがあり、そちらが目的の東面沢だった。初めのうちは、斜面が抉れれてできた溝のような沢で、こちらも倒流木が酷い。高度を上げるにつれ沢形の体を成し、スッキリとしてくる(Co1230)。心なしか水量も増えているような気がするが、基本的にはガレ沢だ。蒸すような暑さ、キレそうでキレないガス、ストレスを抱えての遡行がつづく。Co1280で水流が崩落した右岸斜面に消える。「まだ300もあるのに‥」と思ったが、10分もしないうちにそれは復活する(Co1330)。直後、ようやく滝が出てくる(Co1350)。といっても、3メートルの小滝ではテンションも上がらない。傾斜も増し、沢は次第にV字形となるも、何も出てこないままどん詰まりのようなCo1430に行き着く。ここは、沢が右に曲がるところで、地形図からはラストチャンスと見たのだが、草に覆われた小滝が2個出てきただけ。Co1490で源頭となるも、沢形は依然として明瞭で容易に詰めてゆく。傾斜が緩やかになるとスタジアムのような地形に出る(Co1520)。ここまで藪とは無縁の遡行だったが、ピークまでのラスト60メートル弱は笹メインの藪を漕ぐ。それでも、笹をかき分けると踏み跡らしきものも現れ、何処となく人為的なものを感じる。稜線まで上がるとハイマツの海となるが、背丈の低い西側から回り込んでピークに上がる。5時間近くを見ていただけに、3時間20分はいささか拍子抜けで、達成感の乏しい登頂となってしまった。ハイマツの根元に三角点があり、空白エリアに足跡を刻んだことを実感する。側のハイマツには古い鋸目跡もある。周囲には視界の障害となるような樹木はなく、ガスさえ切れれば最高の眺望を得ることが出来るはずだ。東奥のクマネシリ山塊が青白い山並みを見せるが、肝心のニペソツやJPはガスの中だ。眼下、東面直登沢の左岸カンバ斜面が目を引く程度で他には何もない。天候の回復を待ち30分ほど粘るも、その兆しはない。ダメ元山行なので諦めも早い。難儀するシーンもなく、1時間強で直登沢出合まで降りてしまう。出合は流れをふさぐように倒木があるが、地形図のイメージよりも沢形は明瞭だ。増水などで斜面が大きく抉れ、地形が変わった可能性もある。Co920二股からは左岸、右岸の巻き道を使い岩間温泉まで戻る。この頃から日差しも出はじめ、林道に上がった時には青空も広がってきた。1時間待てばよかったと後悔するも、登山口に着く頃には「こんな山行もある」という境地に至っていた。
東面直登沢は滝らしい滝もなく、沢登りの妙味は全くない。沢形は山頂直下まで明瞭で、ラストの藪漕ぎも極僅かだ。当然ながら、装備もヘルメットに沢靴、予備ロープ程度で十分だ。単純に登頂ルートとして考えた場合、最短で危険箇所もなく、お勧めルートと言える。なお、記録では目にしたことはないが、東面直登沢にも遡行者の痕跡が感じられた。地味に登られているのだと思う。私自身、ニペソツ北面が見たいので晴天特異日あたりに再訪してもいいかなという気分になっている。