コースタイム | |
剣山神社 | 7:15 |
剣山 | 9:25 |
所要時間 | 2:10 |
剣山 | 10:00 |
剣山神社 | 12:15 |
所要時間 | 2:15 |
■山行年月 |
2020.11.05(木) |
■天気 |
晴時々曇 |
■同行者 |
単独 |
■山行形態 |
夏道登山 |
■コース:往路/復路 |
剣山神社C |
同上 |
493.剣山(日高北部/1204.9M) | ||
想定外の町道平日通行止で芽室岳から「困った時の剣山」に急遽転進 | ||
端境期の登山第二弾は日高北部の剣山。当初プランは、オマベツ林道起点(登山口まで1.3キロ)まで車の乗入が可能との森林管理署情報を得て芽室岳に決めたのだが、現地まで行ってみると手前の町道が平日通行止となっているではないか。登山口までトータル5キロ弱。想定外の道路歩きはクマネシリ岳で懲りたので、躊躇せず転進することに。久山岳か剣山かで少し迷ったが、テンションダウンでは易しい方に目が向く。 神社に安全登山を祈願し、7時過ぎにスタートする。直ぐに、下山してくる登山者と行き違う。時間的には、ご来光狙いか一の森ピストンかのどちらかだろう。登山道は凍結し、そこかしこに落ち葉の吹き溜まりがある。落ち葉ラッセルならまだいいが、油断しているとくぼみに嵌ったりスリップするから気が抜けない。山を揺らすような西風に耐えながらの登行がつづく。東から支尾根が合流(Co850)してくると一の森は指呼の距離となる。尾根上はどれほどの強風かと思ったが、一の森(Co906)まで上がるとそれは幾分和らぎ安堵する。眩しいほどの陽射しもあり、カンバが綿毛のように輝いている。カンバの木立から笹原を抜けると巨岩が鎮座し草紅葉が風に揺れる。何気ない景色だが、そこには控えめな調和がある。登山道は薄らと白いが積雪状態ではない。前日のものだろうか、登山靴の跡もある。「蛙岩」を右横に見ながら二の森に上がり、ロープ場の急登に耐え三の森へと高度を上げてゆく。いつものように、手前の展望台から、そそり立つ岩塔をカメラに収める。この剣、ちょっとやそっとでは刃こぼれしそうにない。「母の胎内」を迂回し、直下、西側が切れ落ちた梯子場を越え、2時間10分で頂上着となる。強風で土埃でも舞っているのだろうか。十勝平野も少し靄っているようでスカッとしない。主稜線方向といえば、なじみの高峰はいずれも頂上部がガスに覆われ、沢筋には例外なく雪が詰まっている。中でも芽室岳の白さが際立つ。久山岳東面沢も白いが、こちらは2016年夏の台風被害の痕跡だ。それにしても酷い。冬支度を急ぐ大地と山。歳を重ねるたびに、巡る季節の速さも増しているような気がしてならない。長居したつもりはなかったが、気がつけば35分もの頂上滞在となった。下降は、三の森と二の森の岩塔に立寄る。今までは全てパスしてきたが、登山道からは微かな踏み跡もあり、容易に岩塔に上がることが出来る。僅かだが、違うアングルからの絵には新鮮味があるし、岩山然とした険しさや、バランスよく配置された岩塔に、自然の造形の不思議を感じる。信仰の山としての存在も頷ける。一の森からの下りにかかると、右足首外側の痛みが出てくる。テーピングで何とか抑えてきたが、急斜面では負荷が大きいのだろう。経年劣化と上手に付き合わなくては‥。あちこち立寄ったせいで5時間に及ぶ山行となった。芽室岳の代替山行としてはやや物足りなさは残るが、今時の山行の目的はコンディショニングにあるのだから、それは充分に達成したと思う。 体調面の維持管理と並行して、シーズンインに備えてハード面の準備がある。ブーツ、ビンディングがほぼお釈迦なので新調する予定だが、同時購入の板も経年劣化は否めない。板もということになれば、当然、シールも揃えなければならない。年金暮らしの身としては痛い出費だが、冬を楽しめないのでは心身共に萎えてしまう。札幌まで出向くことになるが、新型コロナウィルスが猛威を振るう中、感染リスクをどう抑え込むのか。何より、焦眉の課題である。 |