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林道崩落 林道洗堀
登山口 川原①
   
 川原② Co900下流
   
 Co1160付近 Co1400付近
   
 眼下に帯広岳  深いラッセル
   
Co1570付近 撤退点
コースタイム
林道分岐 6:00
登山口 6:35
尾根取付 8:00
撤退点 12:00
所要時間  6:00
撤退点 12:10
尾根取付 13:10
登山口 14:10
林道分岐 14:40
所要時間  2:30
■山行年月
2020.11.28(土)
■天気
曇時々晴
■同行者
単独
■山行形態
新雪期登山
■コース:往路/復路
オピリネップ沢夏道C
同上
494.十勝幌尻岳(日高北部/1845.7M)
様相一変のオピリネップ沢、核心は尾根取付までのルート攻略にあり
剣山以降、ペケレベツ岳夏道尾根を上がったが(11月14日)、主稜線を覆う濃いガスと強い西風に日和り、Co1343JPから撤退してしまった。雪も想像以上に多く、完璧な新雪期登山となった。今年も、容易にピークを踏ませてはくれない、そんなシーズンがやってきた。
11月末、登山適日予報を得て久々に十勝幌尻岳に向かう。2016年夏の台風による戸蔦別林道通行止もあり、実に7年ぶりの再訪となる。ただ、林道や登山道に関する情報が不充分なので、今次山行のコンセプトはあくまで「偵察行」で、ピークゲットが一義的目標ではない。先ず、林道状況だが、戸蔦別林道はオピリネップ林道起点まで問題なく入ることが出来た。十勝西部森林管理署の発表では、地形図Co394手前で通行止とされているので、2.7キロほどの歩きを覚悟したが、とりあえずそれは回避できホッとする。さて、オピリネップ林道はどうか。車両進入禁止のテープが張られているので、側に車を止めて歩き出す。3個目のカーブ(Co530)辺りまでは修復工事が入っていたが、それ以降は酷く痛んでいる。道路左半分の30メートルに及ぶ崩落、枝沢出合の林道完全流失。とどめは、道路が大きく深く抉れ、涸沢と化している。長さは優に100メートルを超え、凄まじい破壊力に言葉もない。1.6キロほどに35分を要して登山口へ。入山帳を見ると、前の登山者の入山日は11月1日となっている。流石に登山者は少ないようだ。ここからが本格的な登山。気を引き締め作業道を歩き出す。薄ら積もった雪に羆の足跡がついている。小さいのでちょっとイヤラシイ。笛を何度も吹いて存在を知らせる。しかし、川原へ降り立つとそんな気持ちはどこかへ吹っ飛んでしまう。様相が一変しているのだ。川原が姿を消し、沢幅一杯を石や岩、土砂が覆いつくしている。デブリのように盛り上がった場所もいたる所に見られる。裸木が寂し気に立っているだけで、上流の尾根末端付近まで見通せる。川原の夏道は流され、勿論、2箇所の木橋など跡形もない。左岸に付けられたコースサインを頼りに進んでいくが、足元が不安定で何とも歩きにくい。雪が乗っているので尚更だ。1時間20分のゴーロ歩きに耐えようやく尾根取付となる(Co980)。周囲は完全に積雪状態で、20~30センチはありそうだ。初めは大きくジグを切るが、雪を被った笹が夏道を覆い、掻き分けながらの登行となる。ストックのリングが笹に引っかかって抜けない。これは結構なストレスだ。そこに夏道がありそうだ、そんなアタリをつけながら進んでいく。ジグから直登に移ると積雪量も増えてくる。救いは、新雪期特有の軽い雪ということだけだ。何とか、Co1284まで上がるが、新雪ラッセルがジワジワと堪えてくる。この時点で10時少し前。時間200メートル程度のペースなので、順調にいってもピークまでは3時間を要する計算だ。早々にピークゲットを断念し、12時タイムリミット登山に切り替える。Co1350付近を過ぎると周囲は笹から灌木へと植生が変わり、傾斜が一段と増してくる。雪は明らかに深くなり、膝までに達し、時として、大腿付近まであったりする。スリップすることも度々だがアイゼンを装着するほどでもない。尾根が細くなり、両隣の尾根が次第に目線に近づいてくる。背後の帯広岳も見下ろす位置関係となる。天気といえば基本的に曇だが、時折、陽射しもある。風もほとんどなく穏やかな登山日和だが、いかんせん、深雪ラッセルでペースが上がらない。如何に偵察行とはいえ、出来るだけ高度を上げたいところだ。必死にもがくこと6時間、タイムリミットには丁度Co1600まで上がっていた。林道起点との標高差は1200メートル近く。林道歩きや登山道の状態、積雪量などを考えるとよく頑張った部類だろう。ピークまでは90分程度と思われるが、欲を出す年齢でも状況でもない。
小休止の後、下山を開始する。登りでは抵抗要素となっていた雪も下りでは適度なクッションとなって足腰に優しい。60分で尾根取付まで降り、あとは川原をダラダラと下る。よく見ると左岸には、夏道が残っている部分もあり、若干のスピードアップにはなりそうだ。調子に乗って降りてゆくと、崖で行き詰りロープを使う羽目になってしまう。10メートルロープがこんなところで役に立つとは‥。尾根取付から60分で登山口に戻る。安堵しながら林道を歩くが、右足首に痛みが走る。川原で不安定な足の動きを強いられたせいだろう。テーピングで騙してきたが、一度痛めてしまうと中々治らないものだ。それでも、8時間以上の新雪期山行に耐えたのだから良しとしよう。
文字通りの偵察行となったが、ポイントは、登山口から尾根取付までのルートをいかに体力を温存しロスなく抜けるかにある。ここで難儀するようなら尾根登行は辛いものになる。