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沙流の流れ 林道
Co1250付近 Co1240コル
   
 地吹雪の尾根 沙流岳北面
 
張り出す雪庇 直下から1288
   
頂上風景 東斜面
   
 1445峰方面 Co1288付近
   
樹林帯の滑り GPSトラック
コースタイム
七合目PA 7:40
尾根取付 9:20
沙流岳 11:40
所要時間  4:00
沙流岳 11:50
林道Co1000 13:25
七合目PA 14:10
所要時間  2:20
■山行年月
2021.01.20(水)
■天気
■同行者
単独
■山行形態
新雪期・山スキー
■コース:往路/復路
北尾根
同上
500.沙流岳(日高北部/1421.8M)
初めての北尾根は強風と地吹雪に見舞われるも樹林帯滑降は文句なし
沙流岳はこれまで5回登っているが、そのほとんだが日勝峠を起点としたルートで、一度だけ、西側から上滝山経由で頂を踏んだことがある。登頂ルートの魅力や難易度はともあれ、こと山の容に関しては、北面が最も高く槍は鋭く見える。いつの日か北側からアタックしたいと思っていたが、ようやく、その機会が訪れた。ネットなどでは冬季の山行記録を目にしたことがないが、間違いなく登山者はいるはずだ。つまらないルートなのかもしれないが、自分の足と目で確かめべく山に向かうことにする。
強風が吹き荒れホワイトアウト寸前の日勝峠を越える。登山口は日勝峠日高側七合目付近の駐車帯だ。先ずは南側の沢に降り、スノーブリッジを使い沙流川を渡渉する。この辺り流れは結構露出している。川岸は崖っぽくなっており、回り込んで尾根末端に乗る。と言ってもまだ平坦地形で、林道を越えると少しだけ尾根らしい雰囲気となる。樹林帯に入ると強風は嘘のように収まる。林道をそのまま辿っても良いのだが、大きく迂回しているのでかなり遠回りになってしまう。無視して進んでいく。尾根の背を上がってゆくと三度林道を見る(Co990)。ここで暫し思案する。忠実に尾根を辿るか、それとも林道を行くかだ。前者は登り返しもあるし、西風をまともに受けることになるので却下。林道をある程度詰めてから北尾根に取付くことにする。傾斜の無い林道、ブーツ長程度のラッセルも雪質が良いので苦にならない。およそ30分、浅い沢形を越えた辺りで右手の斜面に取付く(Co1030)。1240コル目指して大きく小さくジグを切る。次第に傾斜も強くなり、雪も深くなるが、行き場を失うほどの藪がないのが救いだ。1時間少々でCo1260近くまで上がってしまう。登りすぎたと思うも時すでに遅し。前方眼下に地吹雪舞うCo1240コルが望めるようになる。目指す沙流岳も薄ら見えたりするが、カメラを構えると隠れてしまう。コルからは、尾根上は雪庇が発達し、雪面は大きく波打っている。加えて強い西風。流石にこの状況にまともに抗するほど強くはない。東斜面に逃げて高度を上げてゆく。頭上に張り出す大きな雪庇が無意識のうちに足を急がせる。尾根の傾斜が一旦緩む辺りに雪庇の切れ目があり、そこから尾根に上がる(Co1340)。左足元には大斜面が広がり、その奥には壁のような沙流岳東尾根が伸びている。国道から眺めると白く見えるエリアだ。地吹雪で景色はボンヤリ浮かぶ程度だが、スキーヤーにとっては垂涎の斜面だ。私のレベルではやや苦しいかも‥。それにしても、沙流岳北面は近くで見ても実に格好がいい。強い西風に身をさらしながらジグを切り、ラストはやや西側から奥の頂上に上がる。当然のように眺望は得られず、足元の東斜面すらボカシが入ったようで、オープンバーンを楽しむ状況ではない。雪庇で風を凌ぎながら下降準備。ブーツのモードレバーがサイドにあるので、切替の度にアウターインナースパッツを上げたり下げたりで面倒この上ない。想定内ではあるが、レバーは後で小さめの方が良い。北斜面の大滑降というプランも視野にあったが、東斜面同様に雪面の状態が掴みにくい。単独だけに、思わぬ落とし穴などに嵌ったらなどと考えると積極的になれない。相変わらずの日和りで、往路を戻り、コルからCo1288まで登り返す。視界は幾分回復し、樹間に1445峰方面を望めるようになる。下りのハイライトは東斜面を林道まで滑り降りること。樹林帯は風もなく雪面の状態を掴みやすい。疎林からやや混んだ樹林帯へ。雪質も軽く、イメージ通りのラインで樹々をかわしていく。樹林帯の滑降こそ山スキーとひとり悦に浸る。Co990で林道を離れても適度な傾斜がそこそこ快適な滑りを与えてくれる。沙流川の渡渉ポイントまで戻りシールをつける。スノーブリッジで右岸に渡りヤレヤレと思ったのもつかの間、最後の試練が待ち受けていた。沢床から少し急な地形を上がると、スキーがズルズルと沈んでゆく。そこは笹斜面で、雪のつき方が弱く内部にギャップができていた。腰まで埋まってしまい、スキーを動かすことも、板を外すこともできない。踏ん張りが効く沢側の板を頼りに、ストックで雪壁を崩し何とか脱出する。予想もしない展開に少しだけ焦ってしまった。一気に疲労感が噴き出し、バテバテになりながら車に辿りつく。
北尾根のルート印象だが、主流となっている日勝峠起点のそれよりも距離的に短いが、獲得標高が大きい分、時間はかかるようだ。スキーを楽しむエリアも少なく魅力的とは言い難い。但し、北斜面は素晴らしく、沢源頭付近までは大滑降を楽しめそうだ。下部は沢形の処理が課題となるが、上手くルートを見つければ林道まで降りられるので効率的でもある。私自身、ここを滑るために再訪しても良い気持ちだが、気懸りは雪崩リスクが高そうなことで、雪の質や時期の見極めがポイントとなりそうだ。