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快適な作業道 作業道終点
十勝平野方向 Co1240付近
   
 頂稜東肩付近 山頂風景
 
雪庇奥に岩峰 美しき南斜面
   
スキーデポ 山頂方向
   
トラバース中 ピシカチナイ山
 
西隣1266峰 GPSトラック
■山行年月
2021.02.19(金)
■天気
晴後曇
■同行者
単独
■山行形態
新雪期・山スキー
■コース:往路/復路
南東尾根
同上
コースタイム
除雪終点 5:05
尾根取付 6:45
頂上 10:15
岩峰 11:00
所要時間  5:55
岩峰 11:10
尾根取付 12:50
除雪終点 13:45
所要時間  2:35
504.ピシカチナイ山岩峰(東大雪/1320M)
不気味な佇まいの頂上岩峰、見るだけのつもりが勢いでピークゲット
ピシカチナイ山の存在は以前から知ってはいたが、私的には優先して登るべき山ではなかった。だが、2018年ペトウトル山群の一座1414峰(通称ペトウトル山)に登った際に、ピシカチナイ山の頂上付近の岩峰が遠望出来た。奇怪な感じを抱いたことを記憶している。以来、冬季に登る機会を探していたが、2016年に北隣の然別山で倒木に苦しめられたこともあり決断できないでいた。そんな折も折、北ペトウトル山山行で同じ山域に入り、山を目にしてからは一気にやっつけてしまおうということになった。
ルートは、この時期、道道1088号からオソウシュダムまで除雪が入っていることから(北ペトウトル山下山後に偵察済み)、オソウシュ川沿いの林道から南東尾根を辿るのがベターと判断した。高さこそ1320メートル(岩峰)と低山の部類だが、4キロを超える林道歩きや倒木リスクなどを考えると楽観は許されない。今回も予定のヘッデンスタートする。林道は固雪の上に20センチほどの新雪が積もる。ラッセルは無きに等しく淡々とペースを刻む。星も出ているが小雪も舞うといういつものパターンだ。林道はCo680付近で右岸から左岸にかわる。100メートルほど行くと、右手に白い斜面が現れ、早速取付くも途中まで上がると、板がズルズルスリップする。慌てて、作業道に逃げ込む。20分ほど上がると尾根の背に出る(Co780)が、直ぐに尾根の西斜面に回り込み、Co950で斜面に消える。作業道は一部、針葉樹の幼木に覆われていたりするが、おおむね明瞭だ。それなりの傾斜で効率的に高度を稼げるのはいいが、狭いので復路のことを思うと憂鬱になる。小尾根を直登し尾根の背に上がると、青空も出てきて、背後にはオソウシュ川右岸の尾根や十勝平野北部が見えるようになる。Co1122ポコは北側斜面をトラバースするが、意外にも倒木はほとんどない。コルからは頂稜東コル(Co1245)付近を目指し急登にジグを切る。雪質も斜度もスキー向きの斜面で復路が楽しみだ。太陽の陽射しが森の中にも届き、樹木の白さが眩しいほど輝く。奥の青空とのコントラストも美しい。Co1250で頂稜に乗り西進する。ほぼ単調な尾根の西端にピークがあるとイメージしていたが、実際は違った。ピークと思しき高みがいくつか出てきて紛らわしい。この辺りとアタリをつけて上がり山頂写真まで撮ったが、GPSで確認すると東隣の偽ピークだった。思わぬロスをぼやきながら頂上に移動するが、そこには地味なピンテがあるだけ。マイナー感タップリだ(二等三角点:菱勝内山)。樹木に覆われあまり眺望は得られない。それでも、樹間から北には然別山が、そして、西側には岩峰が見える。この時点では岩峰まで距離がありそうだし、何やら不気味な感じがして登る気は全くなかった。ただ、スッキリとした山容を写真に撮りたくて側まで行くことに。残念なことに、急にガスが広がりはじめ陽射しは消えてしまった。左足元に広がる雪化粧したカンバが美しいだけに惜しい。岩峰の南面が姿を現す。あくまで高く険しい。小振りながら、小天狗(夕張山地)を彷彿とさせる山容だ。登るにしてもルートがあるのだろうか‥。右上の雪庇に注意しながらコルまで降りてゆく(Co1285)。コルに降り立つと険しさがやや薄れ登高意欲が湧いてくる。時間は10時30分、充分に余裕がある。「行けるところまで」というタガをはめEPスタイルで登りだす。ラッセルも膝程度と浅く、見た目とは違って登りやすい。所々植生もあるので不安感は小さいが、それがないところは怖い。時に雪下のハイマツの枝を頼りにする。一方、北側は垂直に切れ落ちていて恐々覗くのが精一杯だ。直下の巨岩基部を回り込むとピンテがあり、そこから頂上に上がる。高度感は抜群だが、狭くカメラを構えるのにも窮するくらいだ。ピシカチナイ山はややもっさりとした山容だが、西側の1266峰は鋭角的なそれで、好対照に映る。小雪も降り出したので、10分でコルまで戻る。念のために補助ロープも持参したが活躍する場面はなかった。久々の緊張感が少しだけ心地良い。
帰路も往路を辿るだけ。それでも、頂稜東肩からCo1122北西コルまでは滑りを楽しむことが出来た。靴擦れを起こしたくなかったので新しいスキーにしたが、古いスキーならもう少し楽しめただろう。作業道まで戻ると気分的には楽になる。だが、狭くて急な作業道を滑り降りるのは中々大変だ。広い斜面にルートを探すも、何処も濃密な樹林帯でそれが出来ない。プルークボーゲンを多用し何とか林道まで降り切る。途中で転倒しジャケットに穴をあけてしまったのが痛かった。シールのテールクリップも片方無くしてしまい、今回の山行は物入りなことが多い。平坦な林道、最も危惧したのは雪温が上がってベタつくことだが、それは杞憂に終わり、車までスキーは良く滑ってくれた。
この山も然別山同様に植生は濃く、スキーを楽しめるのは山頂近くのごく一部だけだ。ルート設定も作業道を効率的につかう事が時間と体力の節約になる。それは迷路のように入り組んでいるので、見極めがポイントとなる。もっと上まで伸びているのがあるのかもしれない。頂上西の岩峰(最高点)は周囲のたおやかな地形から突出し、良い意味での違和感がある。但し、これを見るために登るために5時間以上も歩くことについては賛否の分かれるところだろう。勿論、私は満足度100パーセントの山行になった。