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■山行年月
2021.03.07(日)
■天気
晴時々曇
■同行者
単独
■山行形態
残雪期・山スキー
■コース:往路/復路
採石場
同上
Co600付近 Co790付近
コルから1039 シキシャナイ岳
   
 南の1094.5 Co970付近
 
Co990下部 直下の傾斜
   
頂上風景① 頂上風景②
糠平山方面  復路の鋭鋒 
   
ハッタオマナイ GPSトラック
コースタイム
採石場 7:50
Co910 9:45
頂上 11:05
所要時間  3:15
頂上 11:15
Co910 12:05
採石場 13:10
所要時間  1:55
506.シキシャナイ岳(日高北部/1058M)
難しい地図読みにカリカリ雪面ラストは四つん這い登行を強いられる
日高の山には足しげく通ったが、主稜線西側のエリアに関しては、パンケヌーシ川や千呂露川沿いの山を除きほとんど手つかずの状態だ。登りたい山、登っておくべき山を優先した結果こうなってしまった。当然ながら、このエリアにどれほどの山(「登山対象の」という意味で)があるのかさえについても把握していない。それ故、最初の一歩をどの山に刻むのか地形図を見ながら慎重に考える。結論は平取町のシキシャナイ岳。移動距離やアプローチを重視したものだが、無難な選択で熟考するまでもなかった。
日高の市街地から国道237号に入り、岩知志ダム手前から岩内川左岸の林道を6キロほど走ると登山口の採石場だ。途中で買い物を済ませここまで2時間30分は充分に日帰りの範疇だ。この日は日曜日、砕石作業は休みだが邪魔にならないよう端に車を止める。関係者以外立入禁止、そんな雰囲気が漂う場所だ。8時前、古いスキーを履いてスタートする。ルート出だしの地形は、沢や小尾根が入り組んでスッキリしない。とりあえず、南にコンパスを切り進んでいく。雪面はカリカリの上にサラっと雪が乗っている状態だ。ラッセルもなく、樹木も混んでいるのでスノーシューに分があったかもしれない。浅い沢形を3回越えるとようやくまともな登りとなる。所々でピンテや作業道に出くわすが今回は一切無視する。Co720で右手からの尾根に乗る。樹木は心持ち疎らとなるが、地形の方は相変わらず微妙な感じで、方向感覚がマヒしてくる。必然的にGPSの出番が多くなり、ピンテを付ける回数も多くなる。Co850付近で稜線(郡境)に乗り、Co910は東からかわして上がってゆく。右手樹間にシキシャナイ岳が見え隠れするようになる。稜線を離れ尾根の張り出し(Co930)まで出ると南側にどっしりとした1039が現れる。そこから西側に100メートルほど移動すると正面に目指すシキシャナイ岳東面が全容を露わにする。イメージしていたよりも低く小さい印象だ。山全体が雪化粧しているので輪郭がぼやけ、どことなく優し気な山に映るが、頂上直下の傾斜は半端なくきつそうだ。コルまで20メートルほど高度を下げるといよいよ頂上への急登が始まる。左へ右へと大きくジグを切る。雪面が固いので蹴り込むように板を叩きつける。コルから20分ほど上がるとそれまで一定だった傾斜が更に増しスキー登行は困難となる(Co990)。スキーをデポし、ピッケル手にツボ足登行を開始する。固い雪だったが、いざ登り始めると膝まで埋まってしまう。四つん這いとなり重量を分散しながらジワジワと高度を上げてゆく。傾斜は確かにきついが樹木の密度がそれなりにあるので恐怖感はほとんどない。覆っていた樹々が勢力を落とし上空が明るくなってくる。ラストの一歩を踏ん張ると急登から開放される。そこは東端で5メートルほど西に移動し頂上に到達する。新雪つける灌木が綺麗だ。薄日もさして穏かな頂上だが小雪もパラついていて眺望は良くない。僅かに、東側に白い山並みが遠望できる。おそらく、糠平山と雁皮山へかけての稜線付近だろう。長居する理由もなく、10分ほどの滞在で頂上を後にする。ズボズボと埋まりながらスキーデポ地まで戻りスキーを履く。雪面の状態や地形からして登りよりも辛い下りのスタートだ。Co930まで登り返しシールを外す。雪面が固い分、板の滑りは良い。Co700付近までは斜面が広いので容易に下降できたが、そこから下は急斜面で樹木が混んでいるので、横滑りプラス斜滑降が主体なる。樹間の奥に採石場と化す岩内岳南面が見えている。素直な斜面なら5分もあれば届くような距離なのに、近いようで遠い。沢形からの登り返しもノンシールで突破するが、何度もシール装着の誘惑にかられる。Co550付近の平坦地まで降りると、ようやく採石場の施設が見えだし愛車も指呼の距離となる。結局、沿面距離4キロ強(片道)の下降に2時間弱も要してしまう。滑りを楽しむシーンは全くなく、その限りにおいてスキーのアドバンテージはゼロと言っても過言ではない。岩内岳を眺めながら装備を解く。山は大きく、南西斜面などは急峻で植生も豊かだが、南東斜面は山肌が深く大きく削られ、上部まで作業道が伸びている。砕石適地なのだろうが、ここまで山を傷つける人間の営みとは何かと思う。無論、砕石事業に限ったことではないが‥。暗澹たる気持を和らげてくれたのは、林道から見た遠きハッタオマナイ岳の白き輝きだった。その端正な山容は私の登高意欲を刺激せずにはおかない。この瞬間、次はハッタオマナイ岳と心に決めていた。
さて、シキシャナイ岳だが、天を突くような急峻さが何と言っても魅力的だ。但し、登るとなると、複雑な地形を克服しなければならない。私の場合、地形を読むなどという余裕はなく、随分とGPSのお世話になった。ここはアナログ一辺倒ではなく、デジタル機器の有効活用がポイントとなりそうだ。登行に関しては、傾斜が増すラスト50~60メートルあたりがカギとなる。植生状況からして大規模な雪崩は考えにくいが、小規模なそれは考慮しなければならない。実際、この日もデブリが見られた。登る時期に関しては、ある程度雪が締まる時期の方が踏ん張りが効き登りやすいはずだ。いずれの時期もピッケルは必携で、カリカリならアイゼンの出番もある。足元は、新雪期~厳冬期はスキー、以降はスノーシューが良さそうだ。