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■山行年月
2021.03.13(土)
■天気
快晴
■同行者
oginoさん、Yokoさん
■山行形態
残雪期・山スキー
■コース:往路/復路
仁世宇林道・南東尾根
同上
尾根取付 Co560付近
Co580付近 背後の山並
   
 Co700付近 Co840付近
 
十勝連峰 直下の急登
   
頂上と飛行機雲 南隣Co984
夕張・芦別  十勝・東大雪
   
日高の山並  山頂からの滑走
   
電波塔 GPSトラック
コースタイム
ケイカイ沢 7:55
尾根取付 9:05
頂上 11:10
所要時間  3:15
頂上 11:50
尾根取付 12:15
ケイカイ沢 13:00
所要時間  1:10
507.ハッタオマナイ岳(夕張山地/1021.1M)
超絶好天と気の置けない山仲間に恵まれ仁世宇林道ルートから登頂なる
シキシャナイ岳の帰りに見た白く鋭いハッタオマナイ岳が衝撃的で、私の中では「次はハッタオマナイ岳」と決めていた。山行記にもそう書いたが、岳友のoginoさんもハッタオマナイを計画しているとのことで、お誘いを受ける。これ以上心強い事はなく、一も二もなく同行させてもらうことにする。この山の主たるルートは、国道274号「オコタン橋」付近から稜線に上がりそこを南下するというものだ。眺望を楽しみながらの稜線散歩という向きにはお勧めだが、山の高さとか容などを体感するには東側から攻めるのが一番だ。問題は仁世宇川沿いの林道が何処まで入れるかだったが、ラッキーなことにケイカイ沢(Co251)奥のゲートまで入ることが出来た。ちなみに、国道237号からは13キロほど。悪路なので今の時期はSUV四駆限定と考えたほうが良さそうだ。ゲート前に車を止める場所がないので、地形図Co251まで戻り、そこからスタートする。メンバーはoginoさんとYokoさんと私。Yokoさんとも旧知の中で、3人で登山するのは新雪期の十勝幌尻岳(2013年12月)以来になる。7年以上も経つがそんなに空白がある感じがしない。ゲート左に電波塔と雨量観測所を見ながら起伏の無い林道を歩く。林道は除雪がされていてノーストレスだ。左からの尾根の張り出しを回り込むと仁世宇川の支流で、右岸の作業道を進むと除雪された林道に出会う。前方右樹間に白いハッタオマナイ岳が見えてきて思わず声が出る。渡渉ポイントに悩む必要もなく、Co320過ぎで左岸に移り、除雪終点まで詰める(Co360)。小休止を入れた後、右手の斜面に取付く。樹木はそれほど混んでおらず、緩やかな傾斜がつづく。雪は僅かに腐っているが、ラッセルは全くなく、ベタつくこともない。傾斜が強くなる手前で、念のためスキーアイゼンを装着する。私など、状況変化に直面してから対応することが多く、予知し事前に対応することでリスクを管理するというoginoさんの判断は理にかなっている。そもそも、ほとんど使用しないのでスキーアイゼンの装着もおぼつかない。Co570付近で樹林帯を抜け出すと、目の前には白い大斜面が広がってくる。振り返ると、チロロ岳やペンケヌーシ岳辺りが見えだしてくる。これ以上ないロケーションだ。テンションは上がるが、二人との体力差は如何ともしがたく、ジワジワと間隔があいてしまう。私のためにかなりペースを落としてくれているはずなのに‥。予想通りの展開、私は単独行を決め込み自分のペースを守る。無理をしてバテて迷惑をかけるよりは絶対にいい。高度が上がると少しだけ雪質は固くなるが、カリカリというシーンはない。汗を滴らせながらジグを切る。所々に笹が出ていたり、右手の沢には全層雪崩の兆候も認められる。どう見ても春山の景色だ。右からの尾根が合流するCo900付近を過ぎると直下の急登が始まる。ここまで上がると、麓からはあれほど目立ったたシキシャナイ岳も急峻さは影をひそめる。先行する二人の姿が青い空に吸い込まれてゆく。急斜面を登り切ると傾斜が突然なくなり、少し奥まった所に頂上がある。東面の鋭さからは想像できないたおやかな頂上風景だ。上部が朽ちた標柱が雪面に突き出ている。北側のカンバの木立が僅かに眺望の邪魔をするが、ほぼ360度の大眺望だ。ここに一等三角点が設置(点名:辺富内)されているのも頷ける。西奥雲上には羊蹄山が望め、北には夕張岳と芦別岳が姿を現す。白さが半端ではない。十勝連峰から東大雪。圧巻は東側の日高山脈だ。北はチロロ岳から伏美・ピパイロと続き、盟主ポロシリを中央に、南はカムエク辺りまでの白稜が一望のものとなる。ナメワッカ、イドンナップのライン(と思われる)も重量感たっぷりだ。考えてみると、西側からこれだけスッキリとした日高の山並みを目にするのは初めてだ。こんな日に頂上に立てる幸運さに感謝するしかない。そうこうしているうちに、北側稜線からパーティがやってくる。彼らも幸せな気持ちに包まれることだろう。40分の頂上滞在の後、下山を開始する。雪面は軟らかいが板が刺さるほどでもなく、それぞれが思い思いにシュプールを描く。標高差500メートル近い垂涎斜面。調子に乗って急斜面で派手に転倒する場面もあったが、気持ち悪いはずがない。これがサラサラパウダーならどれほど楽しいか。樹林帯は流石に気を遣うが、僅か25分で林道除雪終点まで降りてしまう。スキーが得手な人なら半分の時間で降りられるだろう。とにかく、魅力的な斜面だ。除雪された林道の雪融けは急速に進み、板には過酷な環境となる。途中の僅かな登り返しでは板を脱ぐが、二人はウロコ板なのでスイスイ行く。高い機動性が羨ましい。それでも、林道下降を45分ほどでクリアし13時に車に戻る。このままの高温が続けば、除雪された林道の雪は3~4日もすればほとんど消えてしまい、シートラを強いられるだろう。全くいい時期に入れたものだと思う。この日のプランは、Yokoさんのリクエストにoginoさんが応えたもので、それに私が便乗したかたちだ。Yokoさんにとっても私にとっても初めての山で、喜びも2倍3倍になったように感じる。アフター登山は、貸切状態のひだか高原荘で汗を流す。
美しい山々、見事なまでの好天、そして、気の置けない山仲間。これほどのシチュエーションはザラにあるものではない。久々に楽しい登山となった。oginoさんとYokoさんに感謝したい。
仁世宇林道が冬期間、恒常的に除雪が入っているのかどうかは不明だが、林道歩きが多少長くなっても価値あるルートだ。この山を計画している登山者にはお勧めしたい。