御茶々岳南面 神々しい夫婦岩
芦別岳北面 中岳①
   
 小天狗 中天狗
 
布部岳 頂上直下
   
鞍部から頂上 頂上から南望
中岳② 崕山・幾春別
布部岳と雲海  復路の中天狗
 松籟山西面  狭い山頂
 復路の松籟山  沢形奥に槙柏
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■山行年月
2021.04.06(火)
■天気
快晴
■同行者
単独
■山行形態
残雪期・山スキー
■コース:往路/復路
十八線川林道
同上
コースタイム
林道Co340 3:35
御茶々槙柏コル 6:05
御茶々Co1250 7:05
中天狗 8:40
所要時間  5:05
中天狗 8:55
松籟山 11:05
11:15
御茶々Co1250 12:40
御茶々槙柏コル 13:15
林道Co340 14:10
所要時間  5:15
510.中天狗・松籟山(夕張山地 1316.8M/1284M)
今回も絶好の天気条件に恵まれ後芦別山列の鋭鋒ピークゲットなる
ここ数年、夕張山地には足しげく通っている。結果、夕張山地の主稜線西側に連なる鋭峰群(後芦別山列)を含めて、かなりの部分、ピークを踏むことが出来た。だが、中天狗は未だ手つかずだし、松籟山は東尾根頂稜直下で敗退したままだ。とりあえず、この二座だけは今シーズン中に何とかし、気持をスッキリとさせたい。山中一泊が理想だが、テントを担ぐのは流石に辛い。終日晴天でノーラッセルなら日帰りでも目的達成は可能と判断、実行に移すこととした。
ルートは十八線川林道で、ゲートまで除雪が入っているものの、路上駐車出来るほど広くはなく、200メートルほど手前の駐車スペースに車を止める(Co340)。この日も、最近の山行では当たり前になっているヘッデンスタートを選択。満天の星空のもとスキー担いで歩きだす。ゲートからの林道にはそれなりに雪があり、崩れたトレースが残る。40分近くかかって渡渉点到着(Co480)。中央部がヘコんだSBで対岸へ。今回もゴミ袋の出番はなかった。稜線に向けて緩斜面に取付く。固い雪面にスキーアイゼンが軋む。いつもなら苦労してジグを切るシーンでも直登していく。ただ、古いタイプなのでクライミングサポートがほぼ使えず足首が窮屈だ。勝手知ったる斜面、適当にルートをとりながら上がってゆくと、Co800付近で日の出となる。周囲の山々が一斉に輝きだす。松籟も御茶々も南面はかなり山肌が出て黒々としている。槙柏山の基部を回り込んで御茶々とのコルに抜ける(Co1090)。神々しささえ漂わせる夫婦岩を左に見ながら御茶々の南面をトラバース気味に高度を上げてゆく。主稜線に抜ける(Co1230)と、中央に芦別岳山塊が鎮座し、左には雲海に槙柏山が浮かび、右には天を突かんばかりの中岳の登場となる。よく目を凝らすと北尾根Co1230付近(地形図池マーク)に登山者の姿が見える。側には風除けブロックらしきものも。どうやらテン張っていたようだ。私にはその人が誰かおおよその見当はつく。NHKBSのグレートラバースで有名なYさんのはずだ。前日、夕張山地3泊4日スキー縦走をスタートしており、C1としては妥当な移動距離だからだ。勿論、別人と言うこともありえるが、主稜線でテン泊する人などザラにいるものではない。これから、北尾根キレットを経て芦別岳に向かうのだろう。誰にしろ、目標の完遂と山行の無事を祈るばかりだ。カリカリの御茶々西面をCo1250までトラバースすると、辺りには前述の登山者のものと思われるトレースを見る。やはり、北側から移動しているようだ。西側に張り出す緩やかな尾根に乗ると傾斜は消失する。広く平坦な極楽平を小天狗、中天狗、布部岳、松籟山などの山々が囲む。稜線上は薄らと雪が積もっている。気温が上がると厄介だなと思いながらシールを外す。中天狗に向かう枝尾根まで直線距離にして1キロ強。果たして、何処まで滑ってくれるか。固雪なら一気に距離を稼げただろうが、新雪が邪魔してノーストックは半分ほど。何とか、20分ほどで枝尾根にでる。この尾根、派生点付近は幅も広く判然としない。適当に進んでゆくと尾根形状が顕著となる。布部岳西面を右に見ながら高度を下げる。中天狗が大きく迫りプレッシャーを感じてしまう。強風で大きく波打つ雪面に苦労しながら基部に到達する。ここに荷をデポしてピッケル携行し登行再開。カンバの疎林にそって高度を上げてゆくが、中ほどからはそれも姿を消し傾斜もきつくなる。直下から本峰ダイレクトを狙うも、雪面が微妙に歪み、デブリもあるので断念。戻って、やや南峰よりの雪庇のない急斜面から頂稜に上がる。スキーはここまで。ツボで本峰に向かう。左側の落ち込みに注意しながらのPWで平坦な頂上に立つ。今回も予報通りの快晴で眺望は欲しいままだ。主峰・芦別岳は険しさよりもたおやかさとボリュームを感じる。それに比べると中岳はこのアングルからも鋭さが際立つが、小天狗は存在感を失う。東側の主役は布部岳。北端西側のコブのような1260が目を引く。奥に表大雪から十勝連峰が並ぶが、麓は依然として雲に覆われているようだ。西側には地味に崕山、礼振峰、幾春別岳などが並ぶ。ここには三角点(三等:中天狗)があるが雪の下だ。15分ほどで山頂を後にしスキーデポ地まで戻る。南峰は全く平坦で眺望に変化はない。慎重なスキー操作でザックデポ地まで降りる。この時点で9時25分、予定よりは60分以上早い進捗状況だ。中天狗で苦戦するようなら、松籟山はパスするつもりだったが、この時間ではパスする理由がない。100メートルほどの登り返しは今回の山行中で一番苦しかった。板が団子状態となり重くて重くて‥。1時間以上かかってようやくCo1248近くの主稜線に上がる。そこには複数人のトレースが刻まれている。荷をデポし松籟山に向かう。ところが、東側は麓のガスがドンドン上がってきて山を覆い隠してしまった。これは予想外だが天気が大きく崩れる気配はなさそうだ。トレースを拝借し東進する。Co1240付近で北に向かうトレースと別れて南東方向に進む。松籟山がボンヤリと見えてくる。東側や南側から見ると鋭い山容だが、西側から見ると小さく低い印象だ。丘っぽい地形からコルに降りて基部まで上がる。そこからは傾斜も強く、雪の付き方も良くない。何より樹木が混んでいてスキーには不向きな斜面だ。ツボで踏み抜きながら格闘すること15分、ハイマツの露出した頂上となる。頂上は狭く、東側はスパッと切れ落ちていて怖いくらいだ。南側に目をやると東尾根の頭はすぐそこで、大きな雪庇が出来ている。敗退時、近くまで迫っていたことを実感する。下山を開始すると、直ぐに登山者が現れる。好天とはいえ平日、しかも、マイナーピークとくれば驚かないほうが不思議だ。穏かな陽射しの中、ザックデポ地まで戻りショートランチ。12時にリスタート、トレースを拝借し南進する。板は団子になることもなく、淡々とペースを刻む。30分少々で御茶々岳西面に上がり、シールを外す(Co1250)。往路で付けたコースサインが微風にたなびいている。往路に沿って滑り降り、主稜線を経てCo1200付近からは南尾根を乗越し、浅い沢形から斜面に抜ける。麓の雲は完全に切れ、十勝連峰を遠望しながら降りていく。雪が適度に腐り気持よく板を操作する。僅か20分でSBとなり、沢水で喉の渇きを潤す。首尾よく二座登頂となり、我ながら出来過ぎの感を抱きながら車に戻る。
登山における天気条件が極めて大きいことを痛感する。天気予報を注視し、ここぞという日に山行を計画していることはあるにせよ、思惑通りにことが運ぶとは限らない。好天に恵まれたことで、リスクが軽減し山行の難易度も下がる。今季の課題だったペンケヌーシと中天狗、松籟山のピークゲットが成った理由もそこに在る。幸運に感謝するしかない。